「みのわ訴訟」の第5回口頭弁論開かれる。          道フォーラム52,906筆の支援署名を札幌地裁に提出。  弁護団は2次提訴の方針示す。


掲載日:2005.01.26


元自民党衆議院議員で防衛政務次官・郵政相をつとめた箕輪登さんが「自衛隊のイラク派兵は、憲法・自衛隊法に違反し、平和的生存権を侵害する」と国に対して起こした差し止め訴訟の第5回口頭弁論が1月24日に開かれました。
この中で原告の箕輪氏は「イラク戦争は、アナン国連事務局長も言っているように国際法違反である。フセインとアルカイダの関係、大量破壊兵器もなく何のための戦争か説明がつかない。イラクの国民が10万人も殺されたとさえ言われている」「イラクの(武装勢力の)抵抗はテロという言葉が使われているが、私はレジスタンスだと思う」と明快に主張し、「わが国が武力攻撃を受けなければ防衛出動はできない。憲法99条にあるように総理、閣僚すべてが憲法の尊重義務を負わなければならないのに、そうなつていない」と小泉内閣の政策を痛烈に批判しました。
この日の口頭弁論で原告側は、国側が訴えの却下を主張するだけで具体的反論を一切していないことに対し、説明を求めましたが国側はこれを拒否。裁判長が認否や反論を行うよう求めるなどのことがありました。また、記者会見の中では弁護団から3月末に第2次提訴の方針や、全国の派兵差し止め訴訟弁護団によるヨルダン・アンマンでの現地調査の考えも明らかにされました。
この日の傍聴席は満席。北海道平和運動フォーラムは傍聴行動をとるとともに、これに先立って弁護士グループとともに地方裁判所に支援署名を提出しました。フォーラムが提出した署名数は52,906筆。この日まで他の団体を含め59,631筆の署名が提出されました。平和フォーラムの署名運動はなお引き続き取り組むことにしています。
次回の口頭弁論は4月11日(月)の午後3時から札幌地方裁判所8階法廷で開かれます。