報告 「アジア・太平洋地域の戦争犠牲者に思いを馳せ、心に刻む北海道集会」を開催


掲載日:2008.08.15

8月11日午後6時から、札幌市内かでる2・7で「アジア・太平洋地域の戦争犠牲者に思いを馳せ、心に刻む北海道集会 ~EU(欧州)議会「慰安婦」決議を受けとめるために~」を開催しました。200名が参加。

集会では実行委員長の金貞礼さんの挨拶のあと、アムネスティ・インターナショナル国際事務局のキャサリン・バラクロウさんから「EU決議案通過のためのアムネスティ・インターナショナルの活動と今後の計画」と題して報告を受けました。
キャサリン・バラクロウさんは「欧米諸国は、日本軍「慰安婦」問題を、決して過去の問題ではなく、現在も繰り返し行われている女性への人権蹂躙の先例として極めて現在的な問題であり、世界が注目している重大な未解決の人権問題である」また「日本政府は、武力紛争の中で女性の人権は決して侵されてはならないものだというメッセージを発することが非常に大事だ。」等と話しました。

次に、関西大学講師、日本の戦争責任資料センター事務局長の上杉聰さんから講演を受けました。上杉さんは講演の中で「欧米の『慰安婦』決議に応えて、日本国内の地方議会でも政府に「慰安婦」問題の解決を求める意見書が兵庫県宝塚市(3月28日)、東京都清瀬市(6月25日)で採択されており、2000年から毎国会に民主党などが提案している『戦時性的強制被害者問題の解決の促進に関する法律案』の成立が現実的になっている」と話しました。

最後に、戦争の記憶を後世に伝える責任を果たすため、日本政府が日本軍性奴隷制度を認め、謝罪し、被害女性たちの名誉回復が一日でも早く実現するよう求める集会アピールを採択し、終了しました。