報告 韓国・朝鮮の遺族とともにin北海道
掲載日:2010.10.14
10月9日、札幌市エルプラザで「韓国・朝鮮の遺族とともにin北海道~強制連行・強制労働被害の解決をめざして~」を開催しました。約100名の参加。
開会挨拶を山田剛共同代表(北海道平和運動フォーラム代表)が行いました。
次に、殿平善彦共同代表が、猿払村で行われた、戦時下の浅茅野飛行場建設に伴う強制労働犠牲者の遺骨発掘の状況や、今なお北海道の土中に眠る遺骨の状況を説明しました。
続いて、小林久公事務局長が、遺族の朴進夫(パク・ジンブ)さん、李熙子(イ・ヒジャ)さんを紹介し、お二人からの話を受けました。
朴さんは当時の状況を話したうえで「日本政府は過去の過ちを認め、自ら問題を解決しようという姿勢を示す必要がある」と述べ、李さんは、「父親が強制動員で戦争に連れて行かれ亡くなり、その遺骨が靖国神社に合祀されていることは許せない」とし「2007年に靖国神社に合祀された韓国人の名前を取り消せという訴訟を東京地方裁判所に起こしている」と話しました。
遺骨問題は、過去の事実に留まらず現在に続く課題であり、強制連行によって父を失った家族の苦労を直接伺うことによって、参加者一人ひとりが遺族の思いを真摯に受け止め、今後も共に問題解決の道を探っていくことを確認し、終了しました。
主催は、「韓国・朝鮮の遺族とともにin北海道」実行委員会。山田剛道フォーラム代表が共同代表、北海道平和運動フォーラムは実行委員会参加団体。