報告 陸上自衛隊第1空挺団「北方積雪地演習」の中止を求める申し入れ


掲載日:2011.01.14

道平和フォーラムは1月14日(金)、北海道防衛局に対して、本日14日から31日に十勝管内で実施が予定されている「北方積雪地演習」を中止するよう申し入れを行いました。
「申し入れ」には、山田道平和フォーラム代表、石川石狩地域協議会事務局長、飯田札幌フォーラム代表幹事が参加。

この演習は、陸上自衛隊第1空挺団(千葉県船橋市習志野駐屯地)が積雪地における空挺降下訓練及びスキー訓練を十勝飛行場(陸自第5旅団内)から輸送機及びヘリコプターにより空中機動した後、芽室町上美生の民有地と鹿追町営乳牛育成牧場に「パラシュート降下」するというもの。今回で3年連続3回目の実施。

山田代表は「演習場所には民家や農家が点在し、とりわけ芽室町ではスキー場の上空での『演習』となり大事故につながる危険性がある。一昨年は、ヘリコプター降下訓練中に隊員のパラシュートが引っ掛かり、5分程度『宙吊り』になるという事故を起こした。また、食糧を生産する農地や町営牧場での『演習』は、『有事を想定』させ、地域住民の安全・安心を脅かすものである」として、「演習」をただちに中止するよう申し入れました。また、「銃の携行は必要ない」「地元町村への十分な事前説明」などの問題指摘を行いました。
これに対して防衛局は、「積雪地やパラシュート降下の技術向上を目的として実施するものであり理解を頂きたい」として実施の姿勢を崩さず、「要請内容については、防衛省および大臣に伝える」と述べるにとどまりました。
17日(月)には早朝8時30分から、連合十勝、平和フォーラム十勝ブロック協議会、道平和フォーラムが現地(芽室町)で、「陸上自衛隊第1空挺団の『北方積雪地演習』反対!『全道・十勝抗議行動」を展開します。

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