9.19「戦争をさせない北海道委員会」総がかり行動を実施しました


掲載日:2017.09.19

戦争をさせない北海道委員会は、9月19日18時から札幌市大通公園西4丁目広場にて「戦争をさせない北海道委員会」総がかり行動を実施し、天候の悪い中にもかかわらず700人が参加しました。

雷雨の激しい悪天候にもかかわらず、700人が参加した9.19総がかり行動

雷雨の激しい悪天候にもかかわらず、700人が参加した9.19総がかり行動

この日は、2年前の9月19日に「戦争法」が強行成立してから、まる2年ということで、「『戦争法』強行成立から2年!『戦争をさせない北海道委員会』9.19総がかり行動」と題し実施しました。

主催者を代表して挨拶する長田・道平和運動フォーラム代表

主催者を代表して挨拶する長田・道平和運動フォーラム代表

主催者を代表し、北道平和運動フォーラムの長田秀樹代表は、「私たちは、この日を絶対に忘れない。2015年9月19日。2年前の今日、憲法違反の戦争法が強行成立させられた。改めて、怒りをもって抗議する。昨日の報道で、安倍首相は28日召集予定の臨時国会冒頭で衆議院を解散し、来月にも解散総選挙を行うとありました。まさに、『森友・加計学園問題の追求逃れのための解散』 で断じて許すことは出来ない。それも、消費税増税分を、国の借金返済から社会保障の充実、教育の無償化に充てることを公約にするといいます。そもそも増税分は「全額社会保障」ではなかったのか。またしても国民を騙し、選挙に入ろうとしている。第2次安倍政権以降、特定秘密保護法、戦争法、集団的自衛権の行使容認、共謀罪 など、 数のカで憲法違反の異挙を繰り返してきました。来る解散総選挙で、またしても改憲勢力2/3を許すならば、憲法9条に自衛隊を明記するという憲法改悪に突き進むことは明らかです。私たちは何としても、これを阻止しなければなりません」と挨拶しました。

次に、北海道憲法共同センターの黒澤幸一・代表が、「誰も傷つけずにアジアに平和をつくることが重要、という声があがっている。北朝鮮の国民を含め、誰も傷つけてはならない。それが出来るのは、憲法9条を持つ日本政府、私たち。対話を呼びかけるのは、憲法9条を活かす時であるといえる。安倍首相は、臨時国会冒頭で解散し、選挙を行うと宣言している。戦争法強行後、初の総選挙。戦争法NO!の審判を国民、市民から行おう。大チャンスが巡ってきた。小選挙区制の下で野党がバラバラでは安倍首相を倒すことは出来ない。しっかり市民と野党の共闘を作り上げていこう」と訴えました。

未来の子どもたちに対し、恥ずかしくない行動をと訴えるユニキタの佐々木さん

未来の子どもたちに対し、恥ずかしくない行動をと訴えるユニキタの佐々木さん

続いてユニキタの佐々木瑛さんが「つい先日、子どもが生まれ、父になった。これまで戦争の無い平和な社会の実現をと活動してきた。気持ちに嘘偽りがあったわけではないが、子どもがいない自分にどこか違和感というか照れくさい気持ちがあった。でも今は、心から実感を持って言える。将来、子どもに、平和に生きる権利を侵されるようなことがあれば、『父さん、あの時何をしていたの。本気で社会を変えるために行動したの』と言われるかもしれない。『もっと何とかできたでしょう。本気だったの?』と、言われないように、がんばりたいと思う。安倍首相のわがまま政権を倒す気が本当にあるのかどうか?本気度が問われています。私たちの本気を次期選挙で示そう」とスピーチしました。

 

「」とスピーチする岩本・北星学園大学教授。右隣は、ユニキタの佐々木瑛さん

「私たちは騙されてはいけない」とスピーチする岩本・北星学園大学教授

続いて、北星学園大学教授の岩本一郎さんが、「日本はちょうど2年前の今日、安保関連法、いわゆる『戦争法』を強行成立させました。この暴挙によって、安倍政権は、日本国憲法が目指すべき『名誉』をかなぐり捨てようとしました。アメリ力が作った国際秩序の中で、アメリカによって割り当てられた『同盟国』という名の『属国』としての役割を粛々として果たすことによって得られる名誉を選んだのです。アメリカが『油が欲しい』といえば、すぐさま油を持って馳せ参じることで得られる名誉です。そしていま、安倍首相は『自衛隊を合憲化する』という名目で、日米の軍事同盟にとっての最大の障害である憲法9条を完全に骨抜きにしようとしています。安倍首相は党総裁であるにもかかわらず、自民党改憲草案を反故にしてまで改憲に邁進しています。本気です。安倍首相は言います。『憲法9条の1項と2項を残しつつ、自衛隊を憲法に明記することで、自衛隊をめぐる憲法上の疑義を払拭するだけである。だから、これまでとは何も変わらない』これは、嘘つき男が国民に対して仕掛けた最大の嘘です。私たちは騙されてはいけません」と批判しました。

「」と訴えた、清末・室蘭工業大学大学院准教授

「不断の努力で安倍自公政権を打倒することが出来る」と訴えた、清末・室蘭工業大学大学院准教授

最後に、室蘭工業大学大学院准教授の清末愛砂さんが「大気圏を一瞬に通過するミサイルの何が脅威なのだろうか。私の脅威は安倍自公政権が騒ぎ立て、私たちを戦う国家に動員していくこと。安保関連法は戦う国家の兵士が民衆に武器を向けることを可能にする法制。その結果が何よりも人に脅威を与える恐怖心だと思う。安倍晋三さん。あなたが目の敵にしてきた日本国憲法は、そのような恐怖を自国民や他国の民衆に与えることを、これっぽっちも認めていない。それを理解出来ないのであればあなたは首相を辞めるしかない。皆さん、明文改憲が刻々と迫っている。どんなことがあっても改憲を阻止しましょう。日本国憲法の平和主義の本来の意味が実現されるように、非暴力による平和構築の意味が実現されるように。私たちが憲法が求めるように不断の努力をしていきましょう。不断の努力を続けることで安倍自公政権を打倒することが出来るはず。共にがんばりましょう」と述べました。

激しい雷雨の中にもかかわらず、参加者は最後まで熱心に話しに聞きいり、「その通りだ」「政治を私物化するな」などと、声をあげてスピーチに応えていました。

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