3.19「戦争をさせない北海道委員会」総がかり行動を実施しました


掲載日:2017.03.19

戦争をさせない北海道委員会は、3月19日11時から札幌市大通公園西4丁目広場にて「戦争をさせない北海道委員会」総がかり行動を実施し600人が参加しました。

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主催者を代表し、北海道平和運動フォーラムの長田秀樹代表は、「3月10日、南スーダンPKOからの自衛隊撤収が表明された。道路整備等、一定の区切りがついたとのことだが、事実上内戦状態が続いており、危険性を認めないという姿勢は断じて容認できず抗議する。なお、今日は、沖縄高江でのオスプレイパッド建設反対抗議活動をしていた沖縄平和運動センター議長の山城博司さんはじめ3人の方が不当な長期拘束を強いられている件、あまり報道されていない件について話をしようと思う。辺野古基地建設に関しては法律を捻じ曲げてでも強行する姿勢で、辺野古、高江には500名を超える機動隊を動員し、非暴力で反対する県民を暴力で排除してきた。土人、シナ人という心無い差別発言もあった。昨年10月17日、山城議長が、高江のオスプレイパッド工事現場で有刺鉄線を切断したとして器物損壊容疑で逮捕、その後拘留延長、防衛局職員に怪我を負わせたとする2ヶ月も前の出来事をもって公務執行妨害、傷害罪で再逮捕、更に10ヶ月以上前に辺野古キャンプシュワブのゲート前でコンクリートブロックを積み上げて工事車両の進入を阻止したとして威力業務妨害容疑で再々逮捕。仮にこれが罪だとしても、事実だったとしても、微罪だとしか言いようのないことにも関わらず、5ヶ月に及ぶ長期拘留。これは不当な政治弾圧、人権侵害で断じて容認できない。昨夜20時ごろ、保釈されたという一報を受けた。安心した。しかし、これからが裁判の長い闘いが始まる。裁かれるべきは、沖縄に過重な基地負担をし、選挙でも新基地建設に反対する圧倒的な民意を無視する安倍政権の構造的差別政策。引き続き、山城議長ら3人の裁判闘争勝利、辺野古新基地建設反対の闘いを北海道からも力強く展開していく」と挨拶した。

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次に、北海道憲法共同センターの黒澤幸一・代表が、「今の安倍政権、特に防衛省は、南スーダンPKO自衛隊派遣を巡っても、日報問題で統幕が事前に日報のある存在を承知していたことがはっきりしてきた。国会内でいいだけ議論されているときに、隠し続けたことは南スーダンに行っている自衛隊の命を軽んじたということに他ならない。自分たちの議事を優先する考え方があるうちは、全く国民の命を守るということにならないと思う。安倍政権を倒すことが、19(イチキュー)行動の最も大事な点だ。札幌から、北海道から安保法制を一日も早く廃棄させる運動を盛り上げていこう」と訴えた。

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続いて、北星学園大学教授の岩本一郎さんが、「南スーダンから帰還した自衛隊員の心身のケアの問題。PKO活動期間は5年2ヶ月に及び参加した要員は3,854名。イラク特措法によりサマーワに派遣された約9,200名のうち、29名が在職中に自死した。このような悲劇を繰り返してはならない。帰還した隊員が家族と共に平穏な日常を取り戻せるよう、日本社会全体が彼らを支援する必要がある。マスコミには、帰還した自衛官が何を考え、何を思うか、国民に知らせる報道を期待する。彼らの存在を隠蔽することを許してはならない。撤収を一つの足掛かりにし、更に安保法制の廃止に向け運動を前進させよう」と訴えた。

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続いて、小樽商科大学名誉教授の結城洋一郎さんが、「安倍政権のデタラメさんは止まる所を知らない。彼らの隠蔽体質。国民に対し説明責任を負うべき政府や官僚たちは情報公開請求に対し、一面黒塗りの資料を出し、嘲笑っている。昨今では書類そのものを破棄したとし、証拠隠滅を図るほどになった。重要書類を破棄し、自分たちの公務執行の適正さを証明しようというのか。こうした公務員が何らの処分も受けないとしたら、この国は法治国家ではない。学校の教師が生徒の答案一枚紛失しただけでも厳しく責任を問われるのに、戦場の記録や、国有財産払下げの経緯を記した書類を破棄し、責任が問われないなど許されるのか」と力説した。

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最後に、清末愛砂・室蘭工業大学大学院准教授は「国会権力が戦争の出来る国づくりを進める時には、海外に軍隊を派遣できる制度を正当化する物語や、言葉を必要とする。積極的平和主義という名の下で、強行可決し、昨年3月29日に施行された一連の安保関連法、戦争法を正当化してきた。駆けつけ警護や、宿営地の共同防御任務を新たに付与された自衛隊が南スーダンに派遣され、銃弾が飛び交う極めて危険な状況下におかれた。撤退を発表したが、南スーダン派遣において一番重要なことは、新任務が付与された自衛隊が海外に出かける突破口を開くことに意味があった。期間がどの程度であっても、途中撤退しようとも、大きな問題ではないと。安倍自公政権は最初のミッションが成功したと笑っているだろう。今、沈黙するか声を出し続けるか、私たちの主体性が問われる状況下にいる。圧倒的団結を持ち抗するしかない時だ。共にがんばりましょう」と訴えた。

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その後、参加者は、札幌市の中心街を「戦争法は絶対廃止!」「安倍政権は即刻退陣!」「平和を守れ!」などと、シュプレヒコールを上げながら、デモ行進を行った。

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