12.4 米空軍戦闘機千歳基地訓練移転反対全道集会
掲載日:2016.12.04
在日米軍再編に伴う米空軍戦闘機訓練の一環として、12月5日から16日まで、自衛隊千歳基地において第8回目となる訓練が実施されることに反対するため、12月4日、千歳市グリーンベルトにて「米空軍戦闘機千歳基地訓練移転反対全道集会」を開催し、350人が参加した。
主催者代表挨拶を行った連合北海道の杉山・事務局長は「移転訓練は異常な状態で行われている。矢臼別演習と同様に沖縄の痛みを分かち合うという名目で行っているが、全く負担軽減になっておらず断じて認められない。PKOについても駆けつけ警護が閣議決定されるなど、安倍政権の暴走から平和が危ぶまれる。連合北海道としてもしっかり平和の取り組みを強化していく」と訴えた。
次に北海道平和運動フォーラムの佐藤・事務局長が連帯挨拶で、「反対する理由は四点だ。一点目は、日常使う飛行機は制限速度を守り、決められたルートを守り、安全対策を第一にして運行されている。しかし、訓練機は、スクランブル発進、イレギュラーな航路、速度を大幅に超過していて、当然、安全という部分で危機感を持たざるを得ない。二点目は、周辺への諸外国への影響。日本は、北朝鮮がミサイルを発射した、また核兵器保持に対しても脅威だと、抗議の声を高く上げている。しかし日本が日米共同訓練をすることに関して、政府は何のコメントも発しない。諸外国から見ると当然脅威なのに、政府は知らぬフリだ。他国の非を責め、自国の非は責めず。それは正すべきではないか。三点目、沖縄問題。私は今年3度、沖縄に行った。現地の座り込みも参加した。現地の方に聞くと、全く沖縄の基地軽減にはなっていないという声が圧倒的。沖縄の基地負担軽減という名目の上に、根拠のない訓練が繰り返されている。四点目、予算。共同訓練の予算、100万単位ではない。予算は公開されていないが、たった一回で何千万円という予算規模だろう。今、年金カット法や、子供たちへの予算配分、福祉予算がどんどん削られる。北海道では、過疎化でJRの廃線に伴う自治体の負担。私は軍事予算をそういった所に回すべきではと思う。年々軍事予算が拡大していき、本当に必要な予算が縮小されていくことを非常に危惧している。そういう点でも、この移転訓練に反対である」と述べた。
その後、「訓練移転に抗議し、在日米軍基地の縮小を求める」移転反対決議を、連合北海道胆振地協の佐々木・会長代行が読み上げ採択。最後に、連合北海道石狩地協の高島・会長代行の団結ガンバローで集会を終了した。 その後、「移転訓練は絶対に反対!」「米軍基地を整理・縮小せよ!」とシュプレヒコールしながら、千歳市の中心部を約1キロデモ行進した。