「米軍戦闘機訓練移転の中止」を要請
掲載日:2016.11.30
北海道平和運動フォーラムは、11月30日、北海道防衛局に対して、千歳基地において12月5日から16日まで実施される、「米軍再編に係る岩国飛行場から千歳基地への訓練移転に関する訓練」について抗議し中止するよう、要請行動を行った。
北海道平和運動フォーラムの長田・代表より要請書を手交。「今回参加するAV-8Bハリアー戦闘攻撃機は、今年9月22日に沖縄本島北端の辺戸岬から約150㌔東の海上という陸地の近くで墜落事故を起こしている。また1972年の本土復帰以降、ハリアーだけでも訓練用照明弾の誤投下を含め18回の事故を起こしている。千歳基地における訓練移転の強行により、爆音・騒音被害はすでに道民にもたらされており、また、生命と安全を守るため中止すべき」と求めた。
北海道防衛局企画部地方調整課基地対策室の鈴木雅之・室長は、「訓練の受け入れはやむを得ず、要請には応じられないが、懸念している事故等については、徹底して対応する」と返答した。
また防衛局への要請後、北海道に対しても抗議し中止するよう、要請行動を行った。
北海道総務部危機対策局の辻井宏文・危機対策課長は、「政府からの要請で、地元の千歳・苫小牧が国と協定している。北海道としては、その協定を受け止めざるを得ない。なお、事故・騒音・環境などについては、国に対して地元の意向を伝えていく」と返答した。
フォーラムは、12月5日から開始される訓練に抗議する集会を、12月4日に千歳市で開催する(共催)。詳細については、ホームページのトップページ「ピックアップ」に掲載しているので、参照して下さい。