6.1 総がかり行動を実施しました


掲載日:2016.06.01

戦争をさせない北海道委員会は、6月1日に札幌市大通公園西3丁目広場にて「戦争をさせない北海道委員会」総がかり行動を実施し、300人が参加した。

多くの通勤帰りの人が通る札幌の中心街を、デモ行進する参加者

勤務を終えた多くの人が通る札幌の中心街を、デモ行進する参加者

主催者挨拶で、北海道平和運動フォーラムの山木代表は、「5月23日、鹿追町の陸上自衛隊然別演習場で実弾演習中に、報道では誤ってとしているが、実弾を撃ち、負傷者が出た。調査委員会が立ち上げられたのに、内容は示されていないし、防衛省のHPのどこにも記載はない。信憑性を疑わざるを得ない。政権下の下、報道規制されているのではという疑念も湧いてくる。南スーダンへの派遣実施されている状況を考えると、明らかにすべきだ。また衆参のW選挙は回避されたようだが、政権が目指す参議院での議席獲得は絶対阻止しなくてはならない。実感のないアベノミクスは虚像だと国民は気付いている。誤魔化そうとする政権に対しNOを突きつけよう」と挨拶した。

主催者を代表して挨拶する山木紀彦・北海道平和運動フォーラム代表

主催者を代表して挨拶する山木紀彦・北海道平和運動フォーラム代表

次に北海道憲法共同センター代表の黒澤幸一さんが、「国会閉会日、戦争法の廃止を求める野党が提出した議案が一度も議論されずに終わってしまった。これが安倍首相が出した答え。議論したらボロが出るのがはっきりしているから、議論させないというのがやり口だ。経済問題では、消費税引き上げの延期。追い込まれているのは首相そのものではないかと私は感じる。PKOで自衛隊が派遣されても、戦争法で決まったことを実践させることを、国民は許していない。それが首相が追い込まれている最大の証拠だと感じる。参院選に向け、5区補選で得た、市民と野党の共闘。これがあれば安倍政権を追い込むことは出来る。一票を投じることで答えを出していこう」と訴えました。

「5区補選で得た、市民と野党の共闘。これがあれば安倍政権を追い込むことは出来る」と訴える黒澤幸一・憲法共同センター共同代表

「5区補選で得た、市民と野党の共闘。これで安倍政権を追い込む」と訴える黒澤幸一・憲法共同センター共同代表

次に小樽商大名誉教授の結城洋一郎さんが、「今国会での安保関連法審議は与党により完全拒否され、閉幕された、議会制民主主義に対する冒涜だ。行政権と与党だけの意志で政治を行う手法は、ナチスの全権委任法の先取りで、委任法という法律が無い分、ナチス以上の憲法破壊だ。デタラメが大手を振ってまかり通り、追従する国民もいるが、この状況は大手マスコミに大きな責任があるだろう。首相が繰り返す、何兆円にものぼる金銭ばら撒き外交や、アベノミクスの破たんの現状、パナマ文書の詳細、日米地位協定の本質、対日年次改革要望書の内容、TPPが日本社会にもたらす影響等が、ほとんど報道されずにいる。言論統制、愚民政策、世論操作の下、安倍政権は憲法改正を目論んでいる。現在の憲法があっても、このていたらく。多くの国民が危険性を理解していないのではないか」と警鐘を鳴らした。

「今国会での与党の対応は、議会制民主主義に対する冒涜だ」と力説する結城洋一郎・小樽商大名誉教授

「今国会での与党の対応は、議会制民主主義に対する冒涜だ」と力説する結城洋一郎・小樽商大名誉教授

最後に北星学園大学教授の岩本一郎さんが、「本日の国会閉幕、野党共闘し国会提出した安保関連法廃止法案は、一行も審議されなかった。総がかり行動実行委員会によれば、戦争法廃止の署名は1200万人を越えた。自公に牛耳られた国会は巨大な民意を無視した。国会は国権の最高機関。安倍政権の道具ではない。心も、脳みそも、勇気もない、薄っぺらな安倍政権を倒すとき、それが参院選。私たちの知恵と、勇気を結集し、闘い抜こう」と訴えました。

「自公に牛耳られた国会は巨大な民意を無視した」と訴える岩本一郎・北星学園大学教授

「自公に牛耳られた国会は巨大な民意を無視した」と訴える岩本一郎・北星学園大学教授

その後、参加者は、札幌の中心街を「戦争法は絶対反対!」「憲法違反をゆるさない!」「自衛隊員の命を守れ!」などと、シュプレヒコールを上げながら、デモ行進を行った。DSC_0079