4.19総がかり行動を実施しました
掲載日:2016.04.19
戦争をさせない北海道委員会は、4月19日に札幌市大通公園西3丁目広場にて「戦争をさせない北海道委員会」総がかり行動を実施し、600人が参加しました。
主催者挨拶で、北海道平和運動フォーラムの山木代表は、「熊本では被災された方々が苦しんでおられる中、菅官房長官は、緊急事態条項が必要として、憲法改正で新設することを言及している。緊急事態条項を新設するということは、そのまま憲法改正に繋がる。戦争になるかもしれない、人を殺すことになるかもしれない、殺されるかもしれない、そういった状況が発生してしまう。私たちは、そうした悲劇を阻止するため、安保関連法が廃案になるまで闘い抜こう」と挨拶した。
次に北海道憲法共同センター代表の黒澤幸一さんが、「最も大切な福祉は、平和であることだ。また、自衛隊が海外で武器を持ち相手を殺傷するようなことをさせてはならない。憲法が踏みにじられ、国会でのルールが何も守られない状態を無くす。それが一番私たちがしなければならないことだ」と訴えました。
次に特別ゲストとして、許すな!憲法改悪 市民連絡会総がかり行動実行委員会の菱山南帆子さんが、「3月29日に戦争法は施行されてしまい、新しい戦前と言われてしまっている。しかし、新しい戦前には民衆運動がある。昨年、国会前だけでなく全国各地、小さな所からも行動が起きた。まだまだ巻き返せる。市民が市民の手で、本来あるべき形で政治を取り戻そうと市民革命が起きようとしている。今『戦争しない、戦争させない』この一つの目標に向かい、皆が一致団結し頑張っている。次期参院選、安倍首相在任中最後の参院選、何としても勝ち抜いていきましょう」と挨拶した。
次に、飛び入りで参加した自衛官の母親がマイクを握り、「私の大切な息子がいつの間にか危険な場所に送られることが決定しそうで、たまらない気分になり動いております。勿論、私がこのような活動をすれば、彼に迷惑をかけることは十分承知しております。でも、私は、今、ここで声をあげないと、一生後悔することになると気が付きました。隊員さんのご家族の皆さま。聞こえていますか。このまま黙ったままでいいんですか。命さえあれば、何とかなります。今の立場を気にして、口をつぐんだままで、ご主人や息子さんや彼氏が行くのを許すのですか。私は、あの世に行ってから絶対に後悔したくありません。だから、今、無い勇気を振り絞って声を上げ続けていきます」と切実な想いを訴えた。
次に北星大学大学教授の岩本一郎さんが、「戦争法による集団的自衛権行使容認は日本が他国の政治に介入する口実となるもの。安倍首相は救援物資輸送を口実に米軍のオスプレイを被災地に飛ばした。人の弱みに付け込む、破廉恥極まりない行為だ。統治する者、統治される者の距離が絶望的に拡がっている。私たちの力を結集して、なんとしても日本の民主主義を守ろう」と力説しました。
最後に、小樽商大名誉教授の結城洋一郎さんが、「被災地には多くの自衛官が出動し、災害救助に尽力されている。それは我が国の自衛隊は、日本の国土と国民の生活を守るために作られた組織だから。しかし安倍政権は今、日本が他国から侵略されてもいないのに、自衛官を海外の戦地に派遣しようとしている。自衛官に対し、外国に行き、そこの国民を殺せ、場合によっては、お前も死ねと言っている。自衛官の皆さんは、今日も災害地などで、私たち国民の命と生活を守り続けている。だから今度は、私たちが戦争を阻止し、自衛官の命とご家族の生活を守る番でなければならない。私たち自身の手で戦後70年続いた日本の平和を守っていこう」と訴えました。
その後、参加者は、特別ゲストの菱山南帆子さんのコールに合わせ、札幌の中心街を「戦争法は絶対反対!」「憲法違反をゆるさない!」などと、シュプレヒコールを上げながら、デモ行進を行いました。