半田 滋さんを講師に「戦争をさせない北海道講演会」を開催
掲載日:2015.10.22
北海道平和運動フォーラムは、「戦争をさせない北海道講演会」を開催します。
講師に、東京新聞 編集委員の 半田 滋さんを招き、「戦争法粉砕 自衛隊を軍隊にさせない闘い」と、題してご講演をいただきます。
9月19日に強行成立した「安全保障関連法」にPKO法の『改正』が含まれています。政府はこれを受け、南スーダンの国連平和維持活動に派遣している陸上自衛隊の武器使用基準を緩和し、来年5月の部隊交代に合わせて任務に「駆け付け警護※」を追加しようとしています。
その任務に、北海道の北部方面隊が担う可能性があり、道内の自衛隊員が「紛争の当事者」になる危険性があります。
長年、防衛省を取材してきた半田さんから、「戦争法」の成立により考えられる自衛隊の任務の変化や、危険性などを具体的に話していただきます。
1.日 時 10月23日(金)18時15分から
2.場 所 北6条西7丁目、自治労会館5階ホール
3.入 場 無料
※ <武器使用の緩和と「駆け付け警護」>
これまで自衛隊員は、自らや近くの人を守るためにしか武器を使えませんでしたが、法「改正」で任務を妨害する勢力の排除や住民の安全確保にも使用が可能となります。「駆けつけ警護」は、離れた所で襲われた民間人や他国軍の兵士を、武器を持って助けに行く任務です。「駆け付け警護」は、武装解除や兵力引き離しを担う平和維持軍(PKF)の役割とされてきました。そこで、交戦相手が「国又は国に準じる組織」の場合、憲法9条1項で禁じた武力行使に該当するため、自衛隊の任務として与えられていませんでした。
しかし、強盗などの犯罪集団なら「駆け付け警護」をしても違憲とはならない。その見極めが困難だから、最初からPKFに参加せず、自衛隊の活動を人道復興支援に限定してきたのが、これまでの体制だったのです。
<半田 滋さんのプロフィール>
1955年栃木県宇都宮市生まれ。下野新聞社を経て、91年中日新聞社入社、東京新聞編集局社会部記者を経て、2007年より編集委員。11年より論説委員兼務。1993年防衛庁防衛研究所特別課程修了。92年より防衛庁取材を担当。著書に『「戦地」派遣 変わる自衛隊』(岩波書店)=09年ジャーナリスト会議(JCJ)賞受賞、『闘えない自衛隊』(講談社+α新書)、『日本は戦争するのか-集団的自衛権と自衛隊』(岩波書店)、『Q&Aまるわかり集団的自衛権』(旬報社)、『徹底討論!半田滋×川口創 集団的自衛権で日本を滅ぼしてもいいのか』(合同出版)など多数。