「10.21国際反戦デー『戦争をさせない北海道委員会』総がかり行動」を開催しました。
掲載日:2015.10.21
平和運動フォーラムは、10月21日18時から、札幌市大通西3丁目において「10.21国際反戦デー『戦争をさせない北海道委員会』総がかり行動」を開催しました。
国際反戦デーは、1966年10月21日、ベトナム侵略戦争でのアメリカの「北爆」に抗議して当時の日本労働組合総評会議 (総評)が、「ベトナム反戦統一スト」を実施し、それと同時に全世界の労働者・反戦運動団体にもベトナム戦争反対を呼びかけた日です。
主催者挨拶で、北海道平和運動フォーラムの山木紀彦代表は、「時間が経てば反対の声が弱まると思っているのだろう。臨時国会が開催されれば戦争法の審議が再燃し、世論を感化させかねない、理由をつけ回避しようという考えだ。世論をバカにするなという気持ちでいっぱい。性別、世代、立場を超えた市民が国民が立ち上がった力は、決して戦争法が決まったからといって終わることは無い。必ずこの力は戦争法の発動にストップをかけ、廃止する力になる。その為にもこの運動を継続させる必要がある」と訴えました。
連帯挨拶では「平和をつくる自治体議員連盟」代表幹事の平出陽子・道議が、「平和議連は北海道で100人ほど会員がいる。各種会議を年間通して行うが、昨年来、日本の平和が危ないということで、各議員が各自治体で安保関連法案に反対する、廃案にする、慎重審議を求める意見書、決議案を出そうと努力してきた。戦争出来る国は嫌だ、戦争は嫌だ、怖いことは嫌だ、自分の命は自分で守る、端的な表現で国民に訴え続けていくことが重要。息長く続くことが大切」と力説しました。
次に、市民ネットワーク北海道の鶴谷さとみ・北広島市議が、「今春、市民より安保法案の廃案を求める意見書提出の請願が北広島市議会に提出された。議会では、賛成10、反対11で不採択となり、平和都市宣言とともに長年思いつがれてきた市民の思いは1議席の差で市として届けることが叶わないという残念で悔やまれる結果となった。しかし1議席の差は、私たちと市民の思いがよりたくましい力となり、反対の市民集会を開催することとなった。パレードには小さな子どもを連れた母親たち含む約300人の市民が参加した。強行採決後も市内で講演会や学習会などの活動が続いている。反戦への揺るがない思いを胸にこの後も運動していく」と訴えました。
最後に、戦争をさせない北海道委員会の岩本一郎・北星学園大学教授が、「今日は沈黙してはならないということを話したい。うっかりものを言うと攻撃され、それを恐れ一人が沈黙すると、周囲で見ていた人が危ないと感じ、自分も発言しなくなる。そのうちどんどん沈黙が拡がるという現象。沈黙の螺旋は公平性、中立性という大義名分から始まる。政府の批判だけでは公平ではないとして、政府を支持する意見と批判する意見の両論併記した時に、批判文書が多いなどという攻撃が続くする。そこまで気を使わねばならないなら、発言するのは止めようという考えが出ても不思議ではなくなる。そこから沈黙の螺旋が始まる。本日ご参集の皆さんは沈黙の螺旋に組み込まれてはならない。対抗するため、主権者として大きな声をあげよう」と訴えると、参加者から、大きな歓声が沸き上がりました。
その後、参加者は、仕事帰りや買い物客ら、大勢の人々が行き交う、大通公園から西4丁目の駅前通りを「戦争法反対」「平和な世界をつくろう」「安倍内閣は即時退陣」と、気温10度前後と冷え込んだ中、熱いシュプレヒコールを上げながら、デモ行進しました。
今までは、この種のデモ行進を遠巻きに見ていたり、怪訝に見ていた方々も、安倍内閣の横暴・暴走に抗議すべく、デモに途中参加する方や、応援の声がけも目立ってきました。約400名が参加し、節目の50回目となる行動を、盛り上げました。