「戦争をさせない北海道大集会」5500人が参加。


掲載日:2015.06.23

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「戦争をさせない北海道委員会」は20日、札幌・大通公園西8丁目広場で全道集会を開催。晴天の青空の下全道各地から市民・団体5500名が参加しました。集会では「戦争をさせない北海道委員会」呼びかけ人4名、ゲストの東京新聞編集委員の半田 滋さんから安倍政権が行う安保法制案(戦争法案)の問題点を中心に発言がありました。集会の最後に参加者全員で「戦争させない」「憲法違反ゆるさない」と書かれたメッセージボードを掲げ安保法案の廃案、平和の決意を胸に行動していくことを参加者全員で確認し集会を終了しました。集会終了後、デモパレードを行い「戦争反対」「戦争法案撤回」などシュプレヒコールを行い市民に対しアピールしました。

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オープニング シンガーソングライター辻 正仁(まさひと)さん

ジョン・レノンの「イマジン」をアレンジしたオリジナルソングなど3曲を披露。辻さんは「このような青空の下で、好きな事を歌える世界は大事。それが妨げられる動きはやめさせないといけない」と呼びかけました。

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呼びかけ人 北星学園大学教授の岩本一郎さん

「今、平和のために私たちがすべきことなにか。集団的自衛権で抑止力を高めることではなく、我々はアジアの隣人や、世界の顔の見える多くの人々と友人になることではないか。今、私たちに必要なのは、相互理解と相互の信頼、相互の尊重。これを青臭い理想論だとか言われるかもしれないが、笑いたい人は笑えばいい。平和は、この気づきからしか生まれないと私は確信している。」と呼びかけ人を代表しあいさつしました。

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呼びかけ人 北海道生活協同組合連合会会長理事 麻田信二さん

「日本国憲法は、自分達さえ良ければ良いという、戦争する愚かな考え方を抑制する、本当に理想的な憲法。その憲法をないがしろにし、アメリカに追随し、自衛隊を海外に派遣し、武力行使をさせるということは、まさしく日本が戦争に参加することである。戦後、平和憲法の下で国際社会の安定に貢献してきた我が国の、まさしく存立を脅かすことに繋がる。何としてでもこの安保法制を止めなければならない。」

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呼びかけ人 法政大学教授 山口二郎さん

「国会審議を見ていると、もはや議会政治は崩壊したと言わざるを得ない。野党が的確な質問をしても、安倍総理、防衛大臣、外務大臣、こぞって同じことの繰り返し。安倍首相は、祖父、岸信介の恨みを晴らすために復讐戦としてこの安保法制を通そうとしている。私たちは、このような暴挙を絶対に許すわけにはいかない。市民の力で安倍晋三を返り討ちだ。市民の運動は、力を持っているということに、皆さん自信を持って頂きたい。政府与党の目論みは大幅にぶれ、通常国会の会期延長は不可避。世論の力で。我々が世論を作れば、それが野党を元気づけ、メディアを変えていく。闘いはこれから。今、国会内では議会政治が崩壊しているのであるならば、我々が街頭デモや色んな集会で日本の民主主義を守っていくしかない。北海道でも皆さんの力で様々な運動を続けて頂きたい。」と力強く訴えました。

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ゲスト発言 東京新聞編集委員 半田 滋さん

「憲法違反のような法律が出来れば、危険な目に遭うのは隊員だけではないだろうと。私たちもそのような目に遭うかもしれないし、海外で活動している日本のビジネスマンや旅行者も危険な目に遭うに違いないと。はっきりしているのは、法律をつくることによって、日本が危険な環境に追い込まれるのではないか、安全保障法制と言いながら私たちを追い込むための法制ではないのか。戦後70年間守ってきた日本という国の形が大きく変わってしまう。これにより誰が得をするならば、絶対に制定してはならない。安倍内閣は多くの憲法学者の方々から、憲法違反だと言われて、安倍内閣事態が存立危機事態になっている。あとひと踏ん張りしていくことによって何とか法案成立を止められる。」と呼びかけました。

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呼びかけ人 作家・活動家 雨宮処凛さん

「安倍さんどこから突っ込んでいいか分からない。やっていることは皆酷い。一貫して言えるのは、命を軽んじる政治この一点に尽きると思う。その安倍さんが、安保法制に関しては国民の生命、財産を守るというようなことを言いだす茶番というか矛盾というものに憤りを感じている。国会周辺で色んな人が色んな活動をしていて、なんとか戦争法制を止めようとしている。戦争をさせないという言葉がはびこる異常事態。でも、この異常事態を放置したら、もっと異常な世界になってしまう。止める為に力を合わせよう。」と結集を呼びかけました。

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呼びかけ人 小樽商科大学名誉教授 結城洋一郎さん

「平和が破壊されていくのを傍観するようなことがあるならば、私たちは将来の国民に対し、私たちの祖に対し、どのような顔向けができるのか。今日、その決意の下に、みなさんは集まっている。この決意は我が国の歴史上初めてといっていい位、多種多様な人によって共有されている。今や、職業、性別年齢、政治信条の差さえも超え、多くの人々が同じ思いを抱いていいる。自衛隊が他国で人を殺したり、殺されたりするようなことを許さないし、それを許す法律がつくられることを認めない。例え、そのような法律がつくられたとしても、その正当性を認めることは決して無いであろう。ここに集われた全ての皆様と共に、連帯の思いを込めて叫びたい。私たちは諦めることなく、全国の仲間たちと手を取り合って平和の決意を胸に行動し続けていこう。」と訴えました。

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