報告 やめるべ、大間原発!10.29北海道集会に1,500名が結集!
掲載日:2011.11.07
北海道平和運動フォーラムは、青森県の大間原発(現在、建設を中断中)の建設中止を求め、「やめるべ、大間原発!10.29北海道集会」を函館千代台公園で開催し、全道各地から約1,500名が参加しました。
道南地域平和運動フォーラム・「脱原発・クリーンエネルギー」市民の会との共催。
主催者代表挨拶で北海道平和運動フォーラムの山田剛代表は、「3月11日に発生した福島原発事故は、原発がひとたび事故を起こし暴走すると全国各地に被害が及ぶ悲惨な状況が生まれることが明らかになった。このまま原子力を突っ走ればまだまだ大きな事故が起きる可能性がある。『やめるべ、大間原発』、工事が進捗していようが動かしてはならないものは動かしてはいけない。私たちは、やめることに何ら躊躇する必要はないという声をさらに大きくするとともに、本日の集会を圧倒的に成功させ、今後ともすべての力を反原発に結集しよう」と訴えました。
地元からは道南地域平和運動フォーラムの相澤弘司代表が、「政府は原発の新設は行わないとしたにもかかわらず、(大間原発などの)建設中の原発は新設にあたらないという見解を示したことは許されない。大間原発の建設にあたり函館は蚊帳の外だった。しかし、大間原発からは函館はすぐ目の前に見えるほど近い。もし、過酷事故が起きればわずかの時間で猛毒を含んだ放射性物質が函館の街に降り注がれる。何としても建設を中止させなくてはいけない。未来に向けて、安全で幸せな日本をつくるためにともにがんばろう」と訴えました。
集会に駆けつけた、逢坂誠二衆議院議員は、「今もなお、福島を中心に原子力災害に多くの人々が苦しんでいる。この状況から脱却するのが政治家の使命だ。原発だけでなく、人間が操作するものに100%の安全はありえない。人間の身の丈に合わない原子力発電所をなくしていくために、困難な課題はあっても、粘り強くとりくみを進めていくことがわれわれの課題である」と訴え、脱原発をともにめざす決意を表明しました。
続いて、福島平和フォーラムの中路良一さんからの連帯挨拶、青森平和労組推進会議や大間訴訟の会、道南地域平和運動フォーラムから脱原発に向けたとりくみ報告がありました。
最後に、「大間原発建設中止やプルサーマル計画の白紙撤回を求め、すべての原発をなくそう」とする集会アピールを採択しました。
集会終了後、参加者は五稜郭方面へ約2㌔をデモ行進し、「大間原発はいらない!福島原発事故をくり返すな!子どもたちを放射能から守れ!」などと市民に訴えました。
大間原発は、強い発がん性と核分裂しやすく危険性の高いプルトニウムとウランの混合酸化物(MOX)燃料を全炉心で使用する世界初の商業用原子力発電所。函館市は大間原発から、福島原発事故の際に「屋内退避区域」に指定された30㌔圏内に位置することから、函館市議会などでは「建設の凍結を求める意見書」が採択されている。