報告 不当な監視問題で防衛省へ申し入れ


掲載日:2007.06.20

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6月20日、午後2時30分、道フォーラムは、東京・市ヶ谷の防衛省を訪れ、過日明らかとなった防衛省・陸上自衛隊による平和運動への監視に関する申し入れを行いました。道フォーラム側からは、住友代表、川口事務局長、札幌フォーラムからは高橋代表、十勝フォーラムを代表して北教組・斉藤さんの4人、防衛省側からは、情報保全企画室・阿波専門部員他3名が出席しました。

冒頭、「申入書」(別記)を手渡し、「今回の『内部文書』には、全国289団体の活動状況等が記載されているが、北海道は、私たち道フォーラムも含め60以上もの団体が対象となっている」「事務次官は合法的な情報収集活動であると主張しているが、明らかに、憲法で保障された私たちの活動に対する圧力を目的とした日常的な監視である」と指摘した上で、①「このような不当な調査を直ちに中止すること」、②「この間の調査内容を国民の前に開示すること」―の2点を申し入れました。

これに対し、防衛省側は、「イラク派遣に対しては賛否両論あり、官舎へのビラ配布、家族への働きかけ等もあった。隊員の活動を円滑に遂行するために情報収集した」「情報はインターネットや防衛省前での抗議行動などに基づく情報収集であり、違法性はない」「申し入れ①については、必要な情報収集であり継続する、②については今後の情報収集に差支えがあるので開示はできない」と回答しました。

これに対してフォーラムからは、「イラク派遣以前には情報収集していないのか」「収集した情報は家族にきちんと伝えているのか」「収集にあたってのガイドラインはあるのか」「屋内集会の情報収集方法は」などの点について問いただしました。これに対し、「イラク派遣以前から、自衛隊に影響があるものは収集していた」「保全隊の勤務は情報の収集のみであり、その活用は舞台の責任者が判断するものである」「ガイドラインはない。ただし、自衛隊に関するものに限定している」「屋内集会等でも、誰でも入れるところについては情報を収集しているが、違法な手段は使っていない」との回答に終始しました。

私たちは、日常的な情報収集活動の不当性、憲法に保障された自由な言論・表現の封殺につながる危険性を改めて指摘し、今後もこれらの問題について明らかにし、追及していく旨を申し入れて抗議要請行動を終えました。