いつか来た道はたどらない。日本国憲法の理念をいっそう広げよう!と紀元節復活反対集会に700名が参加。


掲載日:2005.02.14

集会宣言(案)へ

2月11日の「建国記念の日」は、何の歴史的根拠もないのに、神話をもとに明治政府が制定し、侵略戦争を美化する日だった戦前の「紀元節」にあたります。1966年に当時の政府・自民党が各界の反対を押し切って「建国記念の日」とし、翌年から「祝日」とされたものです。日本はかつて、皇国史観のもとアジア・太平洋の人々に侵略と植民地支配の不当な犠牲を強いてきました。この過去の歴史と教訓をしっかり踏まえ、日本を再び誤った道に引き込もうとする動きに反対していかなければなりません。


北海道での2・11集会は、かつては「靖国共闘会議」の主催で開催されてきましたが、1994年から道フォーラム主催など個別の集会が開催されてきました。今年はキリスト者グループや市民団体からの要請もあり、再統一の方向で話し合いが進められ、統一集会の実現となりました。会場には700人の参加者が詰めかけ、ロビーにあふれるまでの盛況でした。
「靖国と天皇制」のテーマで講演した奥平康弘さん(東京大学名誉教授、9条の会呼びかけ人)は、憲法を守ることの重要性を訴え、天皇制と日本国憲法の矛盾も指摘しました。講演の後に決意表明した江本秀春道フォーラム代表は「自衛隊の海外派兵などは、いつか来た道をたどろうとするもの。憲法を守るため粘り強い闘いを」と訴えました。
集会は最後に、自治体首長への要請文、教育基本法の改悪に反対する緊急アピールを確認、「侵略戦争賛美のこの日を平和発信の日にするため、新たな出発を開始する」との宣言を採択し終了しました。