報告 第27回合成洗剤追放北海道集会


掲載日:2010.12.08


12月4日、「せっけんの輪をひろげよう 第27回合成洗剤追放北海道集会」が苫小牧市労働福祉センターで開催され、苫小牧市内を中心に全道各地から約200名が参加しました。合成洗剤追放北海道連絡会の主催。

長田秀樹副会長による開会の言葉に続き、船橋奈穂美会長の主催者挨拶、「全国連絡会」永井雅師事務局長より来賓挨拶が行われました。高橋健一事務局長は基調報告で、「合成洗剤追放のとりくみは、”きれいな水を守る”ことを基本に、化学物質の危険性から安全性を確保するために、洗浄剤の問題に着目し、家庭の排水口から地球環境を見つめ、実践を通じて進めてきた」とこの間の運動について述べました。その後、現地苫小牧水道労組の紺世知彦事務局長より地域からの活動報告が行われました。

続いて、「洗うとは?きれいにするとは?~重曹で始める未来型ナチュラル生活~」をテーマに、NHK「住まい自分流」でもお馴染みの、クリーン・プラネット・プロジェクトの岩尾明子さんによる記念講演が行われました。岩尾さんは、第24回集会に続く講演で、今回は、実際に使用している換気扇を使って石けんと重曹、酢(ビネガー)を利用した汚れ落としの実演をまじえ、せっけんのもつ力をわかりやすく説明しました。
さらに、「せっけんを洗い流した水は、自然界で分解され、水中微生物のエサとなってエコであるが、合成洗剤は毒性が残り、魚介類などの生態系に影響を与えてしまう。したがって、受け入れてしまった合成洗剤を一掃し、人体や自然にやさしいせっけん生活に戻らなければならない」と訴えました。
2時間20分間という長時間の講演でしたが、参加者には、とてもわかりやすく好評でした。この集会をきっかけに、せっけんの利用者がさらに増えることを確信しました。