報告 陸自第1空挺団「北方積雪地演習」中止の申し入れ
掲載日:2009.01.24
1月23日、北海道平和運動フォーラムは、陸上自衛隊第1空挺団が十勝芽室町の民有地を借り上げ、一般公開の中、パラシュートの降下訓練を行う「北方積雪地演習」の中止を陸上北部方面隊に申し入れました。
陸上自衛隊北部方面隊は、「自衛隊は、いかなる場所でも、活動できなければならず、自衛隊の演習地とは違った条件での訓練も必要である」「民有地での演習については、恒常的なものではない」との見解を示しました。
山田代表は、「日米軍事一体化の流れの中、アメリカとともに行動するための訓練、いわゆる他国に攻め込むことも想定しているのではないか」「民有地での訓練は、地域住民を危険にさらし、不安に陥れる」など、改めて中止を求めた。しかし、北部方面隊は「安全の確保については、最大限配慮している」「訓練については、あくまで通常訓練であり、他意があるものではない」「申し入れがあったことについては、上官に伝える」などの回答に終始しました。
最後に、①田母神前航空幕僚長の論文問題以降、自衛隊に対する市民の目は大変厳しものがあり、自衛隊には一層の憲法の遵守を改めて求められていること、②敢えて民間地を借り上げ、一般公開をして演習を行うことについては納得できるものではないこと、③中止の申し入れを、責任を持って部隊の責任者に伝えることなどを求めて、申し入れを終了しました。