7.29被爆72周年原水爆禁止世界大会福島大会に参加


掲載日:2017.07.29

被爆72周年原水爆禁止世界大会の福島大会が7月29日、福島市の福島県教育会館で開催され、全国から720人が参加した。福島大会は、今回で7回目。

720人が参加した原水禁福島大会

720人が参加した原水禁福島大会

原爆や東日本大震災の犠牲者などに黙とうをささげた後、主催者を代表して、西尾漠・大会副実行委員長(原子力資料情報室共同代表)が、「安倍政権は、原発事故など無かったかのように再稼動を全国ですすめている。その様な中、フクシマの現状はいっこうに改善されず、深刻の度合いはひどくなる一方だ」と批判した。

開催地の福島を代表して角田政志・福島県平和フォーラム代表は、「今年3月に一部で避難指示の解除がされたが、被災者の生活再建は大問題となっている。国や県は責任を持って被災者に向き合うべきだ」と訴えた。

大会の基調提起を藤本泰成・大会事務局長が行い、「フクシマを風化させず、フクシマとつながろう」として、「被災者を棄民化することなく、国と東電が被災者の暮らしに責任を持つこと」や「被災者の様々な思いに寄り添う取り組み」を進める必要性を訴えた。

また弁護士の海渡雄一さんが、「福島原発事故の責任と原発再稼働をめぐる司法の現状と駆けつけ課題」と題し、講演を行った。海渡さんは、「仮処分申し立てで勝てば、原発再稼働が止められるとわかった。事故を防ぐことは、司法の責任となり、政府を司法判断へ介入させない市民運動が求められる」と述べた。

二日目は、フィールドワークで、飯館村、川俣町、南相馬沿岸部の帰還困難区域などを視察した。