強行採決から1年! 全道で総がかり行動!!
掲載日:2016.09.19
戦争をさせない北海道委員会は、9月19日、全道で一斉に総行動を行った。
函館では「9月19日 総がかり行動!」が主催し、大門グリーンプラザで集会を終えた後、デモ行進を実施。旭川では「あさひかわ九条の会」などが呼びかけ団体となり、旭川市役所前広場で集会を終えた後、デモ行進を実施した。
また、関連の行動として、帯広では、とめよう改憲!十勝連絡会が主催し、9月16日に「戦争するための基地はもういらない!9.16十勝集会」と9月20日に「戦争法廃止・憲法改悪反対! 街宣行動」が帯広藤丸デパート前で行われた。網走では9月17日に、憲法改悪を許さず戦争をさせないオホーツク委員会が主催し、端野公民館グリーンホールにて、香山リカさん(立教大学教授・精神科医)を講師として「精神科医として命と平和を考える」の講演を開催した。
札幌では、11時から大通公園西3丁目広場にて「戦争をさせない北海道委員会」総がかり行動を実施し1,300人が参加した。この日は、安全保障関連法の強行成立から、ちょうどⅠ年目となる節目の日で、広場には、多くの市民・市民団体・組合関係者が詰めかけ、憲法改悪阻止や安保法廃止に向けて気勢をあげた。
主催者を代表し、北海道平和運動フォーラムの長田秀樹・代表は、「2015年9月19日、私たちはこの日を決して忘れない。安倍政権は歴代政権が積み重ねてきた憲法解釈を強引に変更し、戦争法を強行成立させてから今日で1年。日本の平和主義、立憲主義を大きく傷つけた暴挙に対し、改めて強く抗議し、廃止を求める。北海道平和運動フォーラムは引き続き戦争法の廃止、憲法改悪を許さないため、毎月の19日行動をはじめとした運動に取り組みます。お配りしたプラカードにもありますが、『私たちの自由は、時の権力者にだって奪えない』これからも共に闘いましょう」と挨拶した。
次に、北海道憲法共同センターの黒澤幸一・代表が、「昨年の9月19日から1年が経過した。あの時、この場所で多くの人が声を上げる中で強行された戦争法を一日も早く廃止にしよう、先ずこれを訴えたい。何より、自分達一人ひとりの力で、自分の考えで、自分の言葉で声をあげること。民衆の力が更に更に大きくなれば、必ず安保法制を廃止に追い込むことは可能だと思う。憲法審査会で権力者が憲法のどこかを変えるところはないのかと言って話し合うこと自体が、私は憲法違反だと思う。一日も早く立憲主義を取り戻そう」と訴えました。
次に、民進党北海道第5区総支部代表の池田真紀さんが、「安保関連法、強行可決から1年。安倍首相は『粘り強く国民に説明をしていく』と言っていましたが、その後皆さんいかがでしょうか。今もなお、多くの国民が納得していません。そして不安でならない。強行可決したにも関わらず、4月の衆院5区補選、参院選、これらの選挙の影響を考え、南スーダンへのPKO活動、新しい任務である駆けつけ警護を意図的に遅らせた。国民をなめているのか。本当に憤りしかない。皆さんと共に、永遠の私たちの平和を守るため、諦めずにがんばっていきましょう」と訴えました。
次に、北海道生協連会長理事の麻田信二さんが、「憲法改悪がいよいよ現実味を帯びてきた。私たちは安倍首相による憲法改悪は絶対止めねばならない。憲法9条を守らねばならない。今、駆け付け警護の準備が着々と進められている。集団的自衛権の行使は限定的、必要最小限という言葉を使い、言葉巧みに説明している。武器を持ち、戦争状態になった時、限定的、必要最小限ということはありえない。間違いなく自衛隊員が戦死することになるだろう。一日も早く安保関連法を廃止すめために、共にがんばりましょう」と訴えました。
次に、北星学園大学教授の岩本一郎さんが、「安倍政権は現実に法律の下だけではなく、立憲主義と法の支配を踏み越えようとしている。差し迫った私たちの課題は、駆け付け警護を任務とする自衛隊の派遣を何としても阻止すること。自衛隊員が国際紛争の中で殺し殺される事態を見過ごすわけにはいかない。自衛隊員は現職の防衛大臣のように、自らのリスクを理由に任務をキャンセルことなど出来ない。戦争法廃止に向け、もう一度ネジを巻き直し、共にがんばりましょう」と訴えました。
次に、小樽商科大学名誉教授の結城洋一郎さんが、「昨年の今日。安倍政権は全国に広がる批判を無視し、安保関連法という天下の悪法を可決した。憲法を蹂躙し、民主主義を冒涜するクーデターともいうべき暴挙に対する怒りを私たちは決して忘れていない。この法案を通した者達は、口では勇ましいことを言うが、自分自身が戦場に行くことは全く考えていない。先の大戦においても安倍首相の祖父、岸伸介氏は戦争の旗振り役を務めながらその責任から逃れるために、こっそりアメリカのエージェントにおさまった。安倍政権の幹部たちも自分は永田町の椅子に座りながら自衛官を戦場に送り出すだけ。これを道徳的退廃と言わずして何という。昨年来、今日ここに集まった私たちは、これからもなお、民主主義を回復し、平和な世界を実現するために行動していかねばならない」と訴えました。
最後に、室蘭工業大学大学院准教授の清末愛砂さんは、「昨年の今日、私はこの場で次の様に言った『可決の瞬間に私たちの長い闘いの幕が開いた。やられたらやり返せ!生きて奴らにやり返せ!と』誰に対してやり返すのか、それは、国家権力に対して。憲法を最も恐れなければならない国家権力が、巨大な権力を利用し、民衆の生命を脅かすなら、圧倒的結集力を持ち、やり返さねばならない。民衆こそが抑圧からの開放の歴史を築く原動力であるから。あの屈辱を忘れていない民衆がこうして集まった。本日だけではなく、安保法施行前も施行後も集まり抗議の声を上げてきた。民衆の圧倒的結集力を持ち、国家権力にやり返しましょう」と力説した。
その後、参加者は、札幌市の中心街を「戦争法は絶対廃止!」「南スーダン派遣反対!」「安倍政権は即刻退陣!」「平和を守れ!」などと、シュプレヒコールを上げながら、デモ行進を行った。