8.4 被爆71周年原水爆禁止世界大会広島大会に参加
掲載日:2016.08.04
8月4日、被爆71周年原水爆禁止世界大会・広島大会がグリーンアリーナにて開催され、3,000人が参加した。北海道より、大人71人、子ども17人が参加した。
犠牲者への黙とう後、主催者あいさつに立った川野浩一・大会実行委員長(原水禁議長)はオバマ米大統領が5月に現役米大統領として初めて広島を訪れ演説した意義とともに、深く潜む問題点についても言及、さらに安倍首相の下、日本の政府が核廃絶・核禁止に反する動きを強めていることの危険性を訴えた。
松井一寛広島市長のあいさつ(代読)や湯崎英彦広島県知事のメッセージが紹介された後、海外ゲストとして参加しているクラウディア・ロート独連邦議会副議長が登壇し、緊迫する世界情勢のなかでの核廃絶の重要性を強く訴えました。つづいて高品健二さん(広島県被団協)が被爆者の訴えを行いました。
毎年、国連欧州本部を訪ねて核廃絶を訴えている高校生平和大使の活動について、第19代大使となった岡田実優さん、吉田菜々子さんと伊藤美波さんが、それぞれの思いを語り、ヒロシマの被爆者の声や平和を世界に伝え発信していくことを誓った。
福島からの報告では、福島原発告訴団団長の武藤類子さんが、決意表明を行った。
大会の基調提案を藤本泰成・大会事務局長が行ったあと後、参加者全員で「原爆を許すまじ」を合唱。秋葉忠利・広島実行委員長のあいさつで閉会した。
5日は、7つの分科会、7つのひろば・フィールドワークに、それぞれが参加した後、北海道統一代表団独自企画として、原爆死没者慰霊碑への献花を行った。
6日は、広島市主催の平和祈念式典に参加した後、まとめ集会に参加した。
参加者からは、「分科会で、被爆者からの壮絶な体験談を聴くことが出来た。原爆投下直後の上半身が焼け焦げ、皮膚がただれた人々。帰宅すると、家の柱に挟まれ、胸部を複雑骨折し亡くなった母親など、一瞬にして何もかもを失うのが原爆と再認識した。また、火傷の跡をはう蛆虫など、極めて悲惨な状況を聴き、この体験を糧に、自分自身の視野を広げ、反核について議論していけるようになりたい」との感想があった。