5.15 沖縄平和行進に参加しました
掲載日:2016.05.15
1972年5月15日に沖縄が日本に「復帰」してから44年となるのを記念して、平和を願いながら歩く「5・15沖縄平和行進」が、13日から行われ、北海道団31人を含む全国から4,500人が参加した。
普天間飛行場の移設問題で政府と沖縄県は激しく対立していたが、3月4日の代執行訴訟の和解成立を受け、一旦工事は中断され、協議を行っている。しかし、安倍首相は「和解」成立後、「辺野古移設が唯一の解決策という考え方に変わりはない」と述べ、また石井啓一国土交通相は「和解」からわずか3日後の3月7日に、翁長雄志・沖縄県知事に対し、辺野古沿岸部の埋め立て承認を取り消した処分を是正するよう指示するなど、政府の交渉を排除する姿勢から、互いの主張は平行線のままで問題解決の道筋は見通せていない。
その様な状況下、沖縄本島を東・西・南の三コースに分け、「沖縄に基地はいらないぞ!!」「辺野古への基地移設反対!!」「憲法9条を守れ!!」などと訴えながら行進した。
平和行進は今年で39回目で、5.15平和行進実行委員会の主催。米軍基地や太平洋戦争末期の沖縄戦の戦跡などの周辺を歩き、15日には参加者が那覇市に集まり、「平和とくらしを守る県民大会」に参加した。
北海道団は、初日の13日は沖縄の戦跡巡りを行った。7時にホテルを出発し、辺野古で行われた出発式に参加した後、嘉手納基地・普天間基地、ひめゆりの塔や県立平和祈念資料館、そして糸数アブラチガマ等を視察した。参加者から「基地の巨大さに驚いた。地元の方々の生活に大きな影響を与えていると実感した」、「祈念資料館やガマでは、戦争がいかに悲惨なものだったかを知り得た」との声があがった。
14日は、北谷町役場を出発し、最高気温30度の中、約14㎞を7時間かけて平和行進した。
15日は、浦添市役所を出発し、那覇市の新都心公園で開催された「復帰44年 5・15平和と暮らしを守る県民大会」(5・15平和行進実行委員会、沖縄平和運動センター主催)に参加した。大会は、2,500人が参加し、山城博治沖縄平和運動センター議長は「憲法改悪に道を開こうとする安倍政権を止めるため、 また新基地建設反対や安全保障関連法を廃止するため、ここ沖縄から全国各地に運動を広げよう」と力強く述べた。その後、米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設をはじめとする米軍基地の強化などに反対する宣言文を採択した。 宣言文は沖縄復帰について「基地の即時無条件全面返還、平和な島・沖縄を強く望んだ復帰の思いとは裏腹に、日米安保条約により米軍基地が居座り続けた」として、日米地位協定の改定などを強く求めた。
その後、参加者全員がひとつになり、団結ガンバローを行い閉会した。