「立憲デモクラシーの会」地方講演会を開催


掲載日:2015.11.20

立憲デモクラシーの会は、11月20日に自治労会館で、安保法制以後の憲法と民主主義をテーマに「立憲デモクラシーの会」地方講演会を開催した。共催は、戦争をさせない北海道委員会で、600人が参加した。なお立憲デモクラシーの会の地方講演会は、札幌を皮切りに今後も各都市で行われる。

講師に、西谷修さん(立教大学特任教授)と山口二郎さん(法政大学教授)を招いて行われた。

西谷さんは、「ブラック国家日本」と題して基調講演を行い、「国家が私的武装集団によるテロが起こると言って、どんどん国民に規制をかけることを正当化している。各国のテロは、日本を軍事化させる都合の良い状況を作っている」と警鐘を鳴らした。

山口さんは、「安保法制反対運動と新しい政治文化」と題して基調講演を行い、「非自民の受け皿作りが大切だが、野党協力が停滞している感がある。安保法反対で闘った諸運動団体は不満がたまっていて、その現状を打開するため、今日集まってくれた人達と安保法廃止や立憲主義の回復、デモクラシーの回復という目標を掲げて、各党に選挙に向けた結集、選挙協力を呼びかけていく」と決意を語った。また山口さんは「政党同士の話し合いによる共闘が難しい現実を知った。非自民の対抗軸をつくるため、今日参加している皆さんも、様々な場面で共闘を働きかけてほしい」とお願いしていた。

その後、山口さんがコーディネーターとなり、西谷さん、柳田真希さん(ひと・もの・まちづくり活動運営)、栗原真紀さん(内科勤務医)らがパネリストとなり、「安保法制以後の憲法と民主主義」と題してパネルディスカッションを行った。

資料を指さしながら、力説する西谷立教大学特任教授

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「野党の統一を」と熱く語る山口二郎法政大学教授

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