11.23幌延デー北海道集会


掲載日:2015.11.23

「北海道への核持ち込みは許さない!」をスローガンに、11月23日幌延町共進会場において「北海道への核持ち込みは許さない!11.23幌延デー北海道集会」が開催され、全道各地から約1200人が参加した。今年で30回目と、節目の集会となったため本州からも多くの参加があった。

北海道平和運動フォーラムの主催、道北核廃棄物処分場反対連絡協議会の共催

この集会は、1985年11月23日に、旧動燃が「高レベル放射性廃棄物貯蔵・研究施設(貯蔵工学センター)」建設に向けて、抜き打ちのボーリング調査を強行して以来、毎年開催している。

幌延町内をデモパレードする集会参加者

幌延町内をデモパレードする集会参加者

集会の冒頭、参加者全員で、「原発を無くそう!」「幌延を核のゴミ捨て場にするな!」「地層処分を見直せ」とシュプレヒコールを行い、気勢を上げた。

主催者あいさつで、北海道平和運動フォーラムの山木紀彦代表は、「なし崩し的に幌延が最終処分地とされることがないよう、三者協定をしっかりと守らせなくてはならない。道内すべての自治体において高レベル核廃棄物最終処分場の受け入れを拒否する闘いを最後までやり抜いていこう」と訴えました。

主催者を代表して挨拶する山木北海道平和運動フォーラム代表

主催者を代表して挨拶する山木北海道平和運動フォーラム代表

連帯挨拶は3人が行い、最初にフォーラム平和・人権・環境の勝島一博副事務局長が、「福島原発事故の原因の解明も行えていないのに、政府は原発を推進しようとしているが、これを決して許してはならない。脱原発社会の実現に向け、頑張っていく。ともに闘っていこう」と力強く訴えました。続いて、原子力資料情報室の山口幸夫共同代表が挨拶、最後に名古屋学院大学の飯島滋明准教授が挨拶しました。

フォーラム平和・人権・環境の勝島一博副事務局長。右端は原子力資料情報室の山口幸夫代表

フォーラム平和・人権・環境の勝島一博副事務局長。右端は原子力資料情報室の山口幸夫代表

来賓挨拶は3人が行い、最初に民主党北海道副幹事長の北口雄幸北海道議会議員は「北海道には核のゴミを持ち込ませない条例があり、幌延の新地層センターでも三者協定がある。これらをしっかり守らせることが大事だ。議会でも頑張っていく」と挨拶した。

続いて、社会民主党北海道連合の浅野隆雄副代表が挨拶、最後に旭川大学の山内亮史学長が挨拶した。

その後、幌延現地監視委員会の特別監視員の本田正さんから、現在の状況や自身の活動報告を受けた。

更に、福井県平和環境人権センターの宮下正一さん、原水禁新潟県協議会の中村進さん、青森県平和推進労働組合会議の山下義仁さんの3人から、それぞれの県での活動報告を受けた。

団体決意表明では、北海道生活クラブ生活協同組合の船橋奈穂美理事長から「土に還らないものは埋め捨てるべきではない!を合言葉として、反原発運動に取り組んできた。売電の自由化に伴い電気の共同購入を開始することなど、様々な取り組みで反原発運動を盛り上げたい」と訴えた。

続いて、市民ネットワーク北海道の佐藤典子共同代表、北海道平和運動フォーラム十勝協議会の福留勝次代表、道北核廃棄物処分場反対連絡協議会の藤田孝一代表、核廃棄物施設誘致に反対する道北連絡協議会の鷲見悟代表委員の皆さんから「最終処分地の選定をするとした方針は、決して認めることはできない。脱原発運動の力を結集し、頑張っていく」との決意が述べられた。

集会決議の提案は、地元の平和運動フォーラム道北ブロック協議会の小川敏扶代表委員より、「30回目という節目を迎えた本集会に参加された皆さん!人類と核の共存はできません!私たちは、脱原発社会の実現をめざし、泊原発をはじめ全国の原発の再稼働を許さず、大間原発の建設中止、すべての原発の廃炉、六ヶ所再処理工場の閉鎖、北海道への核のゴミの持ち込みや核のゴミの地層処分に反対し、見直しを求める運動を、全国の仲間と固く連帯し発展させていくとともに、戦争法の廃止に向けて、諦めず粘り強く闘っていきましょう」との提案を全員の拍手で採択した。

集会決議を読み上げる平和運動フォーラム道北ブロック協議会の小川敏扶代表委員

集会決議を読み上げる平和運動フォーラム道北ブロック協議会の小川敏扶代表委員

スローガンの提案、採択の後、室蘭工業大学大学院の清末愛砂准教授から「私たちは絶対に核と共に生きることはできない。北海道のどこにも核のゴミを持ち込ませないために、今後も抵抗の手を緩めず声を出し続けよう」と閉会挨拶があった。

デモパレードには、トラクターも加わった

デモパレードには、トラクターも加わった

山木代表の団結ガンバローを行って、集会を終えた後、参加者は幌延町の主要道を、「北海道を核のゴミ捨て場にするな!」「子どもたちを放射能から守ろう!」とシュプレヒコールしながら行進した。