「戦争法案」阻止 市民フォーラムに400人が参加
掲載日:2015.07.25
7月23日午後6時より自治労会館で開催しました市民フォーラムに約400人の市民が参加しました。
主催者を代表し生活クラブ船橋奈穂美理事長より「今日集会に参加されたみなさんは戦争をさせないという意思のもと参加されたと思う。アベ政権に対しては恐怖を感じる『なんでもあり』という感じである。しかしアベ政権を絶対許してはいけない。署名、街宣、デモなど様々であるが、みんなで知恵を出し合って行動しましょう」と挨拶しました。
大空町出身の講談師の神田山陽さんは自身のエピソードや詩の朗読などを交え参加者からの笑いを誘いながらも「戦争がなくならない理由はお金持ちが儲けるためである。安保法案をあまり興味のない人、賛成の人に(安保法案はダメだと)言いたくなくても、言わなければならない。そのためには、こうした人たちに考えてもらうように話のできる関係を普段からつくることが私たちの役割である。そうすることで自由に、そして自分の意思に忠実に生きられるのではないでしょうか」と参加者に対し呼びかけました。
リレートークでは北大生の小川遥さんは「今回の強行採決に民主主義はなかったと感じた。テロの語源は恐怖政治である。だから安倍晋三という人はもしかしたらテロリストではないかとさえ感じる。自分の周りにはお金がない、就職先がないから自衛隊に入る人が多い。こうした状況から自衛隊は貧困層をターゲットとしているのではないかと感じる」と怒りと不安を訴えました。
またグリーン9条の会世話人である植田英隆さんは「グリーン9条の会の世話人8年間やっているに右寄りの友人から『よくやっているな』と言われる。しかし観光産業であるため平和でない観光という商売は成り立たない。やはり平和が一番である」と訴えました。
生活クラブ北海道理事の鈴木律子さんより「いくら議会制民主主義の多数決でも、政党であっても、政治であっても戦争をやってはいけないと憲法は教えてくれていると考える。絶対子どもたちを戦場に送らせないために、共感の輪を広げてこれからも活動を行っていきたい。」と母親の視点から強く訴えました。
前札幌市長上田文雄さんは「今回の安保法案は憲法を壊す法制であるため『壊憲』である。ここ最近の様子を見ると人権侵害の法案である認識が国民に深まってきた。憲法を壊すことは文化を壊すことことでもある。振り込め詐欺などは人の心理につけこんで、振りこむよう急がせる。まさに国民の心につけこみ、急がなければならないとしている安保法案も同じ。ともにたたかおう」と呼びかけました。
北海道地方自治研究所副理事長である小樽商科大学名誉教授結城洋一郎さんから「戦争が始まると色々なことが言えなくなる状況がある。そうならないために止めなければならない。安倍晋三は、憲法学者からは『バカの壁』と呼ばれている。この種の人間には古来より『刃物をもたせるな』という格言がある。彼の手から刃物をとるのは私たちの力であり、責務である。」と参加者に運動の拡大を呼びかけ、集会を終了しました。