紀元節復活反対2・11道民集会


掲載日:2015.02.12

戦後70年を迎える今年の紀元節復活反対2・11道民集会は約450名の参加者で行われました。
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主催者である靖国神社国営化阻止道民連絡会議浦瀬佑司代表より「現在の日本がどのような道を進んでいくのか?特に安倍政権は戦後レジュームの転換期と表明しており、明治政府が作った戦前の態勢を取り戻すような状況は看過できない状況にある。ヘイトスピーチに表れる差別の大きな問題や、また自由に意見を表明することが困難になるような状況も見られる。
今年で第38回を迎える道民集会で、このような課題に対し私たちがどのように運動を進めていくか考えていく必要がある。」と挨拶しました。DSC_0135
元朝日新聞記者でノンフクション作家の田中伸尚さんは「戦後70年 死者を再び殺さないために‐靖国・憲法・レイシズムをめぐって‐」と題し講演を行いました。田中さんは、賛否の中で初の建国記念の日となった1967年2月11日当時を新聞で振り返り「天皇を崇め建国記念を祝う行事にわく一方、紀元節復活を反対した東大では2000人が抗議登校を行い、全国的にも高校大学が抗議登校行っていた。しかし建国記念の日に登校を行っているのは山形県の基督教財団の高校1校のみとなってしまった」と現状について報告がありました。また国連からも是正勧告を求められている国内のヘイトスピーチをはじめとする人種差別問題について「日本が抱えているのは『他者を理解しない』という問題である。また同時に『他の国のことを知らない、知ろうとしない』ことでもある。さらに発展して『戦時中の日本軍が他国で蛮行なんかしていない。当然慰安婦問題ない。』となる。このため他国から日本の歴史認識が問われている」と現在の国内を取り巻く状況について指摘しました。
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講演後、自治体首長に対する「日本国憲法の尊重・擁護に関する要請」について憲法順守を中心とした9点の要請事項を読み上げ、参加者全体で確認しました。DSC_0162
最後に「思想・良心の自由」「信教の自由」を保障する平和憲法を守り「戦争のできる国」にさせないために国民的運動を一層強化・展開していくことを集会宣言とし終了しました。