米国ミサイル駆逐艦「マスティン」の小樽港入港について


掲載日:2015.01.27

1月6日小樽海上保安部は、米国ミサイル駆逐艦「マスティン」が2月5日から9日までの間の寄港要請が、小樽港長(小樽海上保安部)を通して米軍側から小樽市に対して行われました。「親善及び友好」を口実とした、度重なる米艦船の入港は、小樽港の軍事的利用を常態化させていることから、1月16日北海道平和運動フォーラム(以下道フォーラム)は小樽市に対し入港許可しないよう申し入れを行いました

しかし本日27日小樽市は受け入れ可能として、小樽港長に回答いたしました。

これを受け、道フォーラムは本日午後4時、北海道知事に対し入港に反対するよう要請を行いました。要請を受け対応にあたった道危機対策局危機対策課は「港湾管理者である小樽市は様々な判断から停泊を認めたと考える。米軍の港湾の利用については、日米地位協定、国の外交安全保障について行われると考えるが、道としては、地元小樽市の判断を尊重している。道ではこれまで国に日米地位協定の見直し、港湾管理条例の尊重、非核三原則を要望しているところである。」と回答しました。
道フォーラム藤盛代表は「道の考えは受け止める。しかし小樽港に限らず、昨年の10月に米軍ヘリを搭載した米国商船が白老港に寄港した際、港でヘリコプターを組み立てたことは、民間商業港の軍事利用に他ならないと考える。」また同席した長田事務局長からも「港湾管理者の意向だが、軍艦は戦争に使う道具である。友好親善とは言いつつも観光だけではないか?さらに昨年の白老港については、組み立てたヘリコプターが町内を飛行したことは前代未聞である。オスプレーの飛来を含めて米軍の訓練が拡大している状況にある」と深い懸念を示すとともに、引き続き入港反対を要請することを道側に伝えました。
道フォーラムは、米国ミサイル駆逐艦「マスティン」の寄港が明らかとなったことから2月5日小樽港において入港に対する抗議行動を行う予定です。