報告 泊3号機の営業運転に反対し、プルサーマル計画の撤回を求める緊急全道集会
掲載日:2009.12.14
北海道電力がプルサーマル導入を前提とした泊原発3号機の営業運転を12月下旬にも開始しようとしていることを受け、全道各地から反対の声を集中させ、営業運転の強行を阻止するため、12月13日午後1時から大通西6丁目広場で、「泊原発3号機の営業運転に反対し、プルサーマル計画の撤回を求める緊急全道集会」を開催しました。市民団体や労働組合の仲間、約650名が参加。
主催者挨拶にたった「脱原発・クリーンエネルギー」市民の会の船橋奈穂美代表は「1号機の営業運転から20年。この20年間、国は誤った原子力政策を強引に進めてきた。そしてこの間、推進派は『国が決めたこと』、『国が安全と言っている』と無責任だ。そして今度は3号機を動かそうとし、この3号機ではプルサーマル計画が実施されようとしている。これは本当に止めなければならない。私たちも声を大きくして違う選択があるということをたくさんの人に訴えていこう」と挨拶。次に、社会民主党北海道連合特別常任幹事である本田ゆみさんより来賓挨拶を、民主党北海道からはメッセージが披露されました。
経過・情勢報告を北海道平和運動フォーラムの南部貴昭事務局長が行いました。南部事務局長は「今月下旬に営業運転を開始しようとしている3号機は、今年3月に高橋知事が極めて短時間、不十分と言わざるを得ない検討の結果、受け入れを表明したプルサーマル計画実施が目論まれているもので、原発の安全性を切り詰め、使用済み核燃料の後始末さえ不明確なまま見切り発車するプルサーマル計画は問題だらけだ。また、今週開催された地震学会において、泊原発沖に新たな活断層の存在の可能性が指摘された。しかし、北電は、私たちの再調査や説明会の開催、安全性が確認されるまで3号機の営業運転の延期を求める申し入れ等を無視し、予定通り営業運転に踏み切ろうとしている。今後も地元の運動や全国の研究者と協力しながら、原発の危険性を明らかにしていき、政府や企業の責任を追及し続けていくことが重要。政権交代を絶好の機会ととらえ、今こそ原子力政策の転換を求める取り組み強化が求められている。核と人類は共存できない。子供たちに負の遺産を引き継ぐわけにはいかない。このような観点でエネルギー政策についても北海道から国を突き動かすということを目標に取り組んでいこう」と述べました。
その後、市民ネットワーク北海道の伊藤牧子さん、生活クラブ生協の長谷川のぞみさん、I女性会議の辻陽子さん、後志平和運動フォーラムの大澤孝子さんがそれぞれアピールを行いました。
次に集会決議を採択し、北海道平和運動フォーラムの山田剛代表も団結がんばろうで集会を終了しました。
その後、市内1.5キロをシュプレヒコールしながらデモ行進しました。
主催は北海道平和運動フォーラム、「脱原発・クリーンエネルギー」市民の会。