報告 「4.26チェルノブイリデー集会」を開催
掲載日:2010.05.17
チェルノブイリ原発事故から24目を迎え、北海道平和運動フォーラムと市民団体で組織する「4・26チェルノブイリデー市民集会実行委員会」は、4月25日(日)14:00から札幌市中央区の北海道教育会館にて記念講演会を開催しました。
道民・労働者約200名が参加し、脱原発社会の実現をめざして未来バンク事業組合の田中優理事を講師に迎え、「原発に頼らない生活」について学習しました。
「原発に頼らない暮らし方」
講演の中で田中さんは「原子力に頼らない暮らし方」について、ユーモアをまじえ、大きく3つの視点から指摘しました。
①原発の危険性について
・ドイツにおける原発周辺の白血病の増加
・核実験が実施されていた頃の死産率の増加
・六ヶ所村周辺におけるヨウ素129の増加
・食物連鎖によって放射能が生体内で濃縮される仕組み
・活断層による地震の不安
②原発の非経済性について
・電力会社の「設置許可申請」では発電単価が火力・水力発電より高い
・世界で一番電気料金が高い理由
・家庭より企業の電力使用がはるかに多い
・人口減少により将来の電力需要は確実に減少
③温暖化対策について
・原発でなくても二酸化炭素排出量は確実に減らせる
・省エネ技術の進化
・100年後に石油・天然ガス・ウランは存在しない
・自然エネルギーで電気を家庭で自給できる時代が来る
田中さんは、これらのことを詳細なデータ・資料によって指摘され、その明解な論点に参加者は大いに納得しました。日曜日の午後の開催にもかかわらず、途中で退席する参加者はなく、講演内容は誰もが満足するすばらしいものでした。
講演会終了後も資料データのコピーを求めたり、質問をされたりする方も多く、反原発・脱原発に対する道民の意識の高さを改めて認識することとなりました。
翌日には大通り西6丁目において市民集会を開催し、参加団体からのアピールを行なうとともに原発に反対し、再生可能なエネルギーへの転換を求めるアピールを採択しました。
集会終了後に北海道電力まで市内をデモ行進し、道行く市民に原発反対を訴え、2日間の行動を終了しました。