報告「泊3号機プルサーマル計画の撤回を求める緊急全道集会」


掲載日:2010.11.25


11月24日、「泊3号機プルサーマル計画の撤回を求める緊急全道集会」を札幌市大通西6丁目広場で開催しました。これは、泊3号機のプルサーマル計画について、内閣府の原子力安全委員会および原子力委員会が「安全性に問題がないとして妥当」との「答申」を行い、国が今月中にも「許可する」見通しとなったため、これに抗議し撤回を求めるために開催したもの。市民団体や労働組合の仲間、約200名が参加。

主催者挨拶にたった船橋奈穂美「市民の会」代表は、「青森県六ヶ所村の再処理工場もすすまない、もんじゅも事故続きの中でプルサーマル計画の決定はごまかしである。計画が決められたら安心して暮らせない。本日は何としても計画を止めたいという思いで集まった。原発はいらない。ましてやプルサーマル計画は即刻やめるようにという大きな声を市民に伝えたい」と述べました。

経過・情勢報告で、長田道平和運動フォーラム事務局長は「青森県六ヶ所村再処理工場ではトラブルの連続で、工場の完成を2012年10月に延期した。14年5ヶ月ぶりに運転を再開した『もんじゅ』は、直後に炉内中継装置を原子炉容器内に落下させる重大な事故を起こした。また、『MOX燃料』の最終的な処理方法も決まっていない。このように『核燃料サイクル』はすでに破綻している。さらに、泊原発沖の『新たな活断層の存在』については、『追加調査』中である。こうした中での国の許可は断じて容認できない。プルサーマル計画の撤回の運動を強力に展開していく」としました。

続いて、市民ネットワーク北海道、I女性会議北海道、後志平和運動フォーラム後志連絡会が連帯のアピールを行いました。その後、「電力需要の減少や原発の老朽化、泊原発沖の海底活断層の地質調査が行われている中で、プルサーマル計画を許可することは容認できない。計画の撤回を求める」との集会アピールを参加者全員で採択しました。
集会後は、「泊原発反対!プルサーマル計画撤回!」などとシュプレヒコールをあげ、市内中心部をデモ行進しました。
主催は、北海道平和運動フォーラム、「脱原発・クリーンエネルギー」市民の会。