報告 「さようなら原発1000万人アクションIN北海道」に2,000名が結集!


掲載日:2011.09.22


9月18日、「さようなら原発1000万人アクションIN北海道」が札幌市・芸術文化の館(旧厚生年金会館)で開催され、集会には労働組合や市民団体、一般市民約1,500名、デモ行進には約2,000名が参加しました。


主催者挨拶で、山田剛北海道平和運動フォーラム代表は、「全国で行われている『さようなら原発』の運動を結集することが大切。北海道でも『1000万人署名」などさまざまな行動を展開し、まずは泊原発1、2号機の再稼動を許さない。将来的には再生可能なエネルギーに移していく運動をすすめていきたい。今日の集会を契機にそれぞれの団体が情報を共有し、大きな結集体として運動を創っていこう」と呼びかけました。


連帯挨拶では、原水爆禁止日本国民会議の川野浩一議長が、「福島原発事故は人災そのもの。福島の事故原因が究明されない中、再稼動が許されるのか。」と高橋知事の姿勢を批判し、「北海道にプルサーマルを持ち込むことや核のゴミを埋めることは許されない。『安全』と言うなら東京のど真ん中に埋めればいい、原発をつくればいい」と述べ、「北海道の青い海、空、大地を子どもに残そう。そのためには断固として原発に反対しよう。」「みんなの力で1000万人アクションを成功させよう!」と訴えました。

リレートークでは、福島・幌延・函館・泊からの報告を行いました。

福島県伊達市から札幌市へ避難してきた宍戸 隆子さんは、「原発事故で失ったのは土地や財産や仕事だけではない。大事な人と人との絆すら奪った。同じ苦しみを味わって欲しくない。」と述べ、「原発の恩恵を受けてと言われることもあった。原発は怖いものと分かっていた。でも、止めれなかったことは悔しい。今でも自分を責める」とし、「美しい北海道の大地を未来のこどもたちに残して欲しい。原発は止められる。力を貸してほしい」と訴えました。


核廃棄物施設誘致に反対する道北連絡協議会の久世 薫嗣さんは、核廃棄物誘致をめぐる26年間の闘いに触れ、幌延の「深地層研究所」は高レベル放射性廃棄物の「地層研究だけ」としたにもかかわらず、最終処分場とする動きがあることを指摘し、「各自治体で処分場を受け入れない決議を行って欲しい」と呼びかけました。また、「福島の原発事故で第一次産業が壊滅状態になった。福島のガレキは全部東電に返すべき。脱原発ではなく反原発として全ての原発を止めて欲しい」と訴えました。


大間原発訴訟の会の中森 司さんは、「大間原発は138万kwの世界初のフルMOXで、未だ経験したことのない電源開発が行うという問題がある」として、「専門家によると、もし事故が起きた場合、放射能は風速2メートルの場合4時間で函館に到達する。大事故の場合、函館市民8,000人が急逝し、5年以内に道南の住民全員が死亡するという報告もある。また、風評被害もあり、観光・水産業などへの打撃ははかり知れない。裁判で『大間原発は必要ない』ことを訴えていく」と述べました。


岩内原発問題研究会の斉藤 武一さんは、紙芝居をプロジェクターで映して放射能の危険性や泊原発3号機の運転開始前の検査での問題を指摘しました。

最後に、「泊原発を止めよう!プルサーマル計画を白紙撤回しよう!子どもたちを放射能から守ろう!すべての原発をなくそう!」などとするアピールで集会を締めくくりました。

その後、札幌芸文館から大通、駅前通など約3.5kmをデモ行進し、「泊原発の運転を停止しろ!」「大間原発の建設反対!」「核廃棄物処分場の受け入れ反対!」「エネルギー政策を変えよう!」などと市民に訴えました。
北海道平和運動フォーラムを中心とした「さようなら原発1000万人アクションIN北海道実行委員会」の主催。
会場で行った「福島に線量計を送ろう!カンパ」は、104,582円を集約しました。ご協力ありがとうございました。

★集会アピールPDFへ