日本国憲法の精神が今こそ必要-12.8北海道集会-


掲載日:2023.12.11

12月8日、北海道平和運動フォーラムと市民団体で構成する12.8北海道集会実行委員会は、「戦争への道を許さない!12.8北海道集会」を自治労会館で開催し、約250人が参加しました。

冒頭、北海道平和運動フォーラム江本代表からは、敗戦後の食糧難を含む混沌とした生活を経験したことに触れながら、「戦争経験のない政治家には戦争の恐怖が実感できないのかもしれない」と指摘するとともに、「自民党の緊急事態条項創設は戦争の準備と言っても過言ではない」と訴えました。

講師には、ウクライナやパレスチナの戦場を取材してきたジャーナリストの志葉玲さんをお招きし、「ウクライナとガザ-現地取材から問う日本と世界-」と題した講演を受けました。

志葉さんは「欧米はロシアを非難し、ウクライナには軍事支援を行う形をとっている。しかし、イスラエルのガザ攻撃に関してはイスラエルを支持するなど、ダブルスタンダードになっている」「戦争で病院や一般市民を攻撃することは国際人道法違反であり、普遍的な世界のルールとして認められない。だからロシアは非難されているけど、一方で同じことをやっているイスラエルを支援してしまっている」と指摘しました。

また、戦場となった現地の映像を流すとともに、「日本では2022年から戦争が始まったようにみえるが、ウクライナの人たちに聞くと、戦争は2014年のドンバス戦争から始まっている」「日本の敵基地攻撃能力の保有や軍事費倍増はウクライナにとっては最悪なことであり、日本がアメリカと一緒になって中国に圧力をかけることで、中国をロシア側に追いやっている」など、取材を通してつかんできた現地の声や日本における軍備増強がもたらす影響にも触れました。

最後に、日本国憲法の平和的生存権を紹介し、「全世界が日本国憲法の精神を必要としている。ウクライナの人たちもガザの人たちも戦争で苦しんでいるのは同じ。しかし、ダブルスタンダードが世界を大混乱に巻き込んでいる。国だとか好き嫌いとかではなく、全世界の国民が平和に生きる権利があるという日本国憲法の精神が今こそ必要とされている」と訴えました。

閉会挨拶では、12.8北海道集会実行委員会の林炳澤共同代表が「平和運動の継続が必要であり、しかも明確な意思を持った平和運動の継続が必要だ」「私たち一人ひとりが微力ながらも平和の意識をもって運動を積み重ねていく、そういうことの集積が平和をつくっていくことにつながっていく」と述べるとともに、「戦場で命をかけながら駆け巡ってきた志葉さんに今後も無事に貴重な情報を伝え続けていただきたい」と御礼の言葉を述べて終了しました。