11.10西サハラ全国スピーキングツアー2023in札幌 ファトマ・ブラーヒームさん札幌講演会のご案内


掲載日:2023.10.16

アフリカに残る最後の植民地といわれる西サハラは、1975年からモロッコの占領下に置かれ、モロッコが築いた砂の壁によって領土と住民が分断されています。軍と警察による厳しい弾圧が続き、外国メディアもほとんど入ることができず、日本ではあまり報道されることはありません。西サハラ産のタコは「モロッコ産」として日本にも輸入されていますが、西サハラに住む人々は主権も資源も収奪されています。国連は西サハラ住民の自決権を確認し、住民投票を要請していますが、モロッコによる拒否とアメリカやフランスなどの大国の思惑によって実現に至っていません。アルジェリアに設置された難民キャンプには約17万人が暮らし、砂漠での難民生活から解放された祖国への帰国を待ち望んでいます。西サハラの住民による自由を求める行動は、占領拒否と民族自決権の要求を掲げた非暴力の抵抗運動ですが、モロッコ当局による弾圧によって逮捕、拷問、脅迫、収監され、外の世界に伝えようとする人々も逮捕や拷問、投獄の対象となります。その一方で占領下の住民もインターネットや携帯電話などの普及によって占領地の現実が少しずつ知られるようになりました。西サハラの問題をどう学び、いかにして民族運動に参加するようになったのか。難民の若い世代はどんな未来を展望しているのか。難民キャンプはいかなる問題を抱えているのか。そして国際社会に何を望むのか―。これらのことについて難民キャンプで生まれ育ったファトマ・ブラーヒームさんから話を聞きます。

■日時/2023年11月10日(金)18:30~21:00(開場18:00)
■会場/札幌エルプラザ 4階 中研修室(札幌市北区8条西3丁目)
■内容
 講演「難民キャンプで願う祖国の平和と自由」
 講師:ファトマ・ブラーヒームさん(壁に向かって叫ぶメンバー)
 通訳:清末愛砂さん(室蘭工業大学大学院教授)
■共催/清末愛砂研究室・日本平和学会北海道東北地区研究会・北海道平和運動フォーラム・さっぽろ自由学校「遊」
■参加費/800円(当日会場受付にて申し受けます)
■参加方法/申込フォームからお申込ください。※席に余裕がありましたら当日会場受付も可能です。

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