「幌延深地層研究『500m掘削計画実施』に対する抗議声明」発出


掲載日:2021.04.06

幌延深地層研究「500m掘削計画実施」に対する抗議声明

 

 日本原子力研究開発機構が、幌延深地層研究センターの坑道施設を現在より150メートル深い地下500mまで掘り進める計画を実施する方針を決め、6日道と幌延町に説明した。
 幌延深地層研究は、1998年の「深地層研究所(仮称)計画」にある「全体の研究期間は20年程度」という研究期間を前提に、「核抜き条例」や「三者協定」が締結されてスタートした。原子力機構は毎年の説明会でも「全体の研究期間は20年程度」と約束してきたにも関わらず、2019年8月、唐突に「研究延長」を道と幌延町に申し入れ、12月、知事が容認。少なくとも2028年度まで継続されることになった。
 確認会議は、前年度の報告と今年度の計画が「協定」に則っているかを確認する会議であるにも関わらず、検討中の計画である「500m掘削」についてまで確認したことは、断じて容認できない。
 また、掘削には時間がかかることから、2028年度まで継続が認められた研究延長を再延長することにつながりかねず、際限なく「研究」が継続される懸念があり、許すことはできない。
 原子力機構は、研究期間終了と埋め戻しの時期を示すのが先決であり、道民の意見を直接聞かず、新たに「500m掘削」を実施することはやめるべきである。
 北海道平和運動フォーラムは、引き続き「核のゴミ」の地層処分に反対し、「研究計画延長」「500m掘削計画」の撤回、を求めるとともに、幌延町をはじめ道内すべての自治体において「最終処分場」を受け入れないとりくみに全力を挙げることを表明し、声明とする。


 2021年4月6日      
北海道平和運動フォーラム