8.9日米共同訓練の規模縮小!オスプレイ参加に反対する全道総決起集会を開催しました


掲載日:2017.08.09

北海道平和運動フォーラムは、連合北海道などとともに、陸上自衛隊と米海兵隊による日米共同訓練「ノーザンヴァイパー」が10日から北海道大演習場(北大演=恵庭市など)で始まる事に対し、抗議集会をおこなった。大通公園西3丁目広場にて、「8.9日米共同訓練の規模縮小!オスプレイ参加に反対する全道総決起集会」と題し、300人が参加した。

訓練は、28日までを予定し、陸自約1300人、米海兵隊約2000人が参加する過去最大規模の内容となる。米海兵隊の新型輸送機MV22オスプレイの参加も検討されている。

主催者を代表して挨拶する出村良平・北海道連合会長

主催者を代表して挨拶する出村良平・北海道連合会長

主催者を代表して挨拶を行った連合北海道の出村良平・会長は「今日、8月9日は長崎に原爆投下された日。明日から北海道で今まで例に無い大規模広域の範囲で日米共同訓練が開始されようとしている。最大の問題は、5日の豪州沖で墜落したオスプレイが参加しての訓練になること。事前情報では6機のオスプレイが参加すると伝えられている。豪州沖の事故では3名の海兵隊員が亡くなった。大変痛ましい。昨年12月には、沖縄、名護沖で墜落事故があった。普天間では胴体着陸の事故も起きた。オスプレイを参加させてはいけない」と参加者に呼びかけた。

「国民、道民の命と安全を守るためにオスプレイ参加は直ちに中止すべき」と話す、出村・連合北海道会長

「国民、道民の命と安全を守るためにオスプレイ参加は直ちに中止すべき」と話す、出村・連合北海道会長

同じく主催者として挨拶した北海道平和運動フォーラムの長田・代表は「オスプレイの昨年の沖縄の事故、空中給油中に発生した。機体構造の問題ではなく、オスプレイのプロペラと給油機のホースが接触し破損したため飛行が不安定になったと説明しているが、事故報告書は未だに出されていない。空中給油はヘリモードでは出来ない。操縦が難しいため飛行モードの際に行うが、二つのプロペラの間に給油ホースを通すことになる、米海軍のチェックリストでは、空中給油中に、給油機のホースや、装備の一部がオスプレイに衝突する可能性があると書かれている。プロペラに当たれば大参事を引き起こしかねないとも書かれている。あらかじめ事故を想定している。日米両政府は「不時着水」だと、訳の分からないことを言った。写真を見たら分かるが、飛行モードで墜落している。ヘリモードに転換できず着陸することが不可能だったということが証明される。この事故でオスプレイの危険性が改めて示された。にもかかわらず、政府は飛行の自粛しか求めない。わざわざ運用上必要な物は除くと忖度して。挙句安全面に最大限配慮を求めると。こんな姿勢でいいのか。翁長知事は飛行停止を求めている。こんな欠陥機を北海道、日本全国で飛ばすわけにはいかない。日米共同訓練の中止、オスプレイ参加撤回を断固求め、毎日のように住宅密集地を飛行し続け、頭上で訓練を続ける沖縄普天間基地からの配備撤回。陸自のオスプレイ17機購入も認めないという姿勢で闘っていこう」と述べた。

「沖縄普天間基地からの配備撤回。陸自のオスプレイ17機購入も認めない」と、訴える長田・道フォーラム代表

「沖縄普天間基地からの配備撤回。陸自のオスプレイ17機購入も認めない」と、訴える長田・道フォーラム代表

続いて、太田聡・連合石狩地協会長が、「北海道ではこれまでも矢臼別で射爆撃訓練や千歳基地での戦闘機演習が強行されてきている。沖縄の痛みを分け合う、負担軽減、その言葉を口実とし、訓練分散されているが、実際は危険の地方分散・拡大・固定化ではないか。地位協定の見直しを早期に実施し、軍事によらない安全保障政策への転換、基地のない日本を求める」と訴えた。

最後に、市橋修治・民進党北海道幹事長が、「今回の3000人規模の訓練を許せば、来年、再来年と大きな規模の演習が発生する。オスプレイ参加を許せば、来年、再来年と続く。北海道民の生活や、安全安心が守られなくなる。道民一人ひとりが反対だ!問題だ!と手をあげて欲しい」と力説した。

札幌の中心街を、「訓練は許さない!」などとデモコールする参加者

札幌の中心街を、「訓練は許さない!」などとデモコールする参加者

その後、「訓練は絶対に反対!」「オスプレイ参加を許さないぞ!」などと、道行く人達へ訴えながらデモパレードを行った。