10.19「戦争をさせない北海道委員会」総がかり行動を実施しました


掲載日:2016.10.19

戦争をさせない北海道委員会は、10月19日18時から札幌市大通公園西3丁目広場にて「戦争をさせない北海道委員会」総がかり行動を実施しました。450人が参加して、戦争法の廃止に向け気勢をあげた。

10月の総がかり行動には、450人が参加した

10月の総がかり行動には、450人が参加した

主催者挨拶で、北海道平和運動フォーラムの長田秀樹・代表は、「憲法審査会、衆院において27日から再開すると報道された。安倍首相は自民党ベースに議論したいと言い、初心表明演説でも案を国民に示すのは国会議員の責任だとまで言い放ったが、ここにきて自民党総裁として発言は控えるというようなトーンダウンした発言をしているが、自民党内においても改憲草案を公式文書と位置付けながら、憲法審査会には提案しないという使い分けをしている。争点隠しと言わざるを得ない。緊急事態条項の創設や、7月の参院選で導入された合区を解消するための憲法改正から議論を開始することが想定されるが、いずれ天皇の元首化、自衛隊の国防軍化など立憲主義を否定し更に個人より国家を優先する法案を打ち出してくることは明らか。引き続き、戦争法の廃止、自衛隊の南スーダンからの撤退を求め、闘いを継続していく」と挨拶した。

主催者を代表して挨拶する長田・道平和フォーラム代表。右端は、北海道憲法共同センターの黒沢・代表。左から二人目が、小樽商科大学の結城・名誉教授

主催者を代表して挨拶する長田・道平和フォーラム代表。右端は、北海道憲法共同センターの黒沢・代表。左から二人目が、小樽商科大学の結城・名誉教授

次に、北海道憲法共同センターの黒澤幸一・代表が、「今の日本は憲法が完全実施されるどころか、解釈改憲と言い、捻じ曲げられ実施されているのが実態。改正せねばと言って憲法審査会をやり、どこを変えるかを選ぶのは春以降という見出しが今日の新聞見出しに踊っている。国民の命令に基づき憲法完全実施せねばならないのは今の国会であり、権力者だ。憲法をしっかり守れ、声を大にしていかねば。守らせる最大のポイントは、南スーダンで実施されようとしている、戦争法の具体化を止めること、戦争法を廃止すること。それが立憲主義を守ることに繋がる。19日行動、廃止に繋がるまで続けていこう」と訴えた。

次に、小樽商科大学名誉の結城洋一郎さんが、「道5区補選から始まった全野党共闘のうねりは、全国に拡がっている。参院選では東北全県で野党共闘が成立。北海道では野党が2議席獲得。新潟県知事選では全野党統一候補が当選。偽りなき市民の意思だろう。国民の多くは弱者を犠牲にし、国土を破壊し、一部の特権層を利するだけの目先の経済的利益は求めていない。国民は全ての人々が平和的人間らしい生活が保障される社会と、汚染なき美しい国土が維持されることを求めている。将来の国民のために、力を合わせ協力し続けよう」と訴えた。

最後に、北星学園大学教授の岩本一郎さんが、「安保関連法、いわゆる戦争法は、戦闘行為を国際的な武力衝突と定義し、政府はさらに限定して国同士の武力衝突と解釈している。この解釈は世界の現状と常識から大きくずれている。歴代自民党政権お得意のタチの悪い言葉遊び。思い出してほしい。アジア太平洋戦争で戦争を事変、撤退を前進、全滅を玉砕、自爆を特攻と言い換えた。その政治家や軍部の言葉遊びの裏でどれだけの命が失われたか。その反省の上に今の日本国憲法9条がある。だから私たちはこれ以上9条を政府による言葉遊びのおもちゃにさせてはならない。嘘と詭弁という城の上に建てられた安保関連法は即時廃止すべき。まだ遅くない。もう一度力を結集し、共にがんばりましょう」と力説した。

デモパレードには、多くの市民も飛び込み参加し、戦争法の反対を訴えた

デモパレードには、多くの市民も飛び込み参加し、戦争法の反対を訴えた

その後、参加者は、大通公園から札幌駅前通りの中心街を「南スーダン 派遣反対!」「改憲草案 絶対反対!」「安保法制 今すぐ廃止!」などと、デモコールしながら、札幌の中心街を行進した。