報告 再処理いらない!「4.9反核燃の日全国集会」に全国から約1,200名が参加!
掲載日:2013.04.09
4月6日(土)、青森市・青い森公園で「第28回『反核燃の日』全国集会」が開催され、全国各地から約1,200名が参加しました(北海道41名)。
1985年4月9日、北村正哉・青森県知事(当時)は、「核燃料施設の受け入れ」を表明した。この日を、青森県が核のゴミ捨て場とされた屈辱の日として、毎年、抗議集会を開催してきました。
日本の原子力政策の要と言われる「再処理工場(六ケ所村)」では、高レベル放射性廃液のガラス固化体生存試験の過程で、ガラス溶融炉のトラブルが相次ぎ、完工予定が19度も延期されてきました(93年着工、97年完成予定→2013年10月完工?)。
主催者挨拶で、青森県反核実行委員会の三上武志委員長は、「今日の『4.9反核燃の日』は、今から28年前の1985年4月9日、一方的に知事が議会に対して受け入れを表明した。この屈辱を、この日の悔しさを忘れないために毎年集会を続け、今日で28回を迎えた。この怒りを大きく燃やしながら、すべての原発を止め、サイクル事業をやめさせ、安心て暮らせる日本をつくるためにともに全国の仲間が手を携えて頑張っていこう」と訴えました。
また、ゲストとして俳優の山本太郎さんは、「この国は未来をあきらめていることがはっきりしてきた。青森には、原発や再処理施設、さらにフルMOXの大間原発 をつくろうとしている。原発がなくても電力が余っている状況で、今、全国で2基しか動いていないのに、なぜフルMOXをつくるのか。それは、再処理が必要だということをみんなに知ってもらうためだ。また、日本中にある核廃棄物のしわ寄せをどうして青森が引き受けなければならないのか。青森を核のゴミ捨て場にするわけにはいかない。青森を守りましょう」と訴えました。
最後に、「日本原燃とリサイクル貯蔵が10月完工を目論んでいる、六ケ所再処理工場とリサイクル貯蔵施設の本格稼働阻止の運動を強め、大間原発・東通原発の建設と再稼働を中止させよう」とする集会アピールを採択しました。集会終了後、参加者は青森市内をデモ行進し、「核燃いらない!」「再処理工場稼働反対!」などとアピールしました。
その後、会場を「リンクステーション青森」に移し、『4.9反核燃の日全国交流会』を開催した。集会では弁護士の海渡雄一さんが「核燃料サイクルを止めて、再稼働を止めよう!」と題して講演を行いました。
7日(日)は、フィールドワークを行い、六ヶ所村・日本原燃本社正門前で抗議集会を行いました。その後、現地の市民団体「みらいアクション青森」が企画した「4.7反核!PEACE DEMO in六ケ所」に参加し、六ケ所村内を「再処理いらない!」「子どもを守れ!」と訴えながらデモ行進しました。
これらの行動に先立ち5日(金)には、青森県反核実行委員会とともに、青森県、大間町・むつ市・東通村・六ケ所村の各自治体や電源開発・リサイクル燃料貯蔵・東京電力の各事業所に対して要請行動を行いました。とりわけ、大間町や電源開発に対して、北海道から「函館市をはじめ道南の自治体では『大間原発建設の無期限凍結を求める決議』が採択された。ただちに建設を中止すべきだ」と申し入れました。