沖縄・琉球弧を戦場にするな!全道キャラバン閉幕


掲載日:2023.09.01

北海道平和運動フォーラムは8月5日から31日にかけて、「沖縄・琉球弧を戦場にするな!全道キャラバン」を実施しました。キャラバンは森の映画社の藤本幸久さんと影山あさ子さんのご協力を得て、道内7ヶ所で琉球弧の最前線基地化の危機的な現状を伝えるドキュメンタリー上映と講演会を開催しました。

31日に開催した札幌集会では、アメリカ国防総省の許可を得て記録したブートキャンプの映像を上映し、貧困徴兵制によって入隊を希望した高校生が軍隊に入るための過酷な訓練が映し出されました。藤本さんからは「今、沖縄がどこに向かおうとしているのか、どういうことが起きているのか、ということを見ていただきたい」「今も沖縄は米軍の基地の島だということを知っていただきたい」と訴えました。

また、ミサイル基地化が進められている南西諸島では、ドローン撮影が規制される前の貴重な映像が上映されるとともに、ミサイル搬入を阻止する地元島民の反対運動の様子が映し出されました。マイクを持った女性からは「日本は戦争しないって決めたんだよね?なんでミサイルを持ってくるの?って4年生の女の子が聞いてきました。日本全国の大人がこの疑問にちゃんと答えられないといけない」と訴え、別の方からは「軍隊はこの島には要りません。あなたたちは私たちを守りに来たわけではないですよね?皆さんが来ることは私たちの命を脅かすんです!この島の静かな空、平和な海、これを脅かします!皆さんは帰ってください」と訴えました。影山さんは南西諸島の住民たちが簡単に避難できる状況にないことを指摘するとともに、「戦争を前提とした準備が着々と進められている」と警鐘を鳴らしました。

参加者からは「ブートキャンプの映像は私たちと同じ人間が「力による圧力」「上官への忠誠」などを通じて、人を殺すことを即座に行うことができる人間をつくりあげていると感じた」「かなり強引に基地建設が進められていることがよくわかりました。権力の中枢にいる人たちは何の苦労もせず、地域住民や現場にいる自衛隊員など末端にすべてを押しつけていることを痛感しました」などの感想がありました。