報告 「NO NUKES WEEK(3/8~15)」全道各地で「さようなら原発集会」を開催


掲載日:2014.03.14

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<道南フォーラム>
道南地域平和運動フォーラムは、東日本大震災から3年目を迎える3月11日(火)18時から「フクシマを忘れない!さようなら原発北海道集会IN道南-脱原発社会の実現にむけて-」を原子力資料情報室共同代表の伴英幸さんを講師に招き講演会を開催しました。

講演は、「安倍政権の原子力政策を斬る」と題して行われ、伴共同代表は「原子力規制委員会の新基準により10原発17基の再稼働申請がされていて、これは、安全を審査するものではなく、新基準をクリアするかどうかだけであり、住民の安全という視点が抜けている。その証拠として、万が一の事故の際の住民避難の計画が基準の中にはない」と指摘しました。
また、集会の後段には前衆議院議員・逢坂誠二さんのコーディネートによる伴共同代表との対談も行い「脱原発社会の実現に向けて重要なことは、『電力システムの改革』と『再稼働させないこと』『原発ゼロと決めること』であるとして、ゼロと決めたらそれに向けたシステムをつくらなければゼロにならない」と話されました。
集会には、平日の夜にもかかわらず、約300名が参加しました。
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<網走フォーラム>
平和運動フォーラム網走ブロック協議会は、3月9日(日)北見市端野町公民館で「2014さようなら原発オホーツク集会」を開催しました。
集会では、同協議会佐藤正人代表の「オホーツクの地から、フクシマの人々の命と未来のため、全国の仲間と連帯しながら訴えていく!」との挨拶に続き、東電福島第一原発から20キロ圏内にある南相馬市原町区江井地区に暮らしていた、事故により土地を奪われた人々のさまざまな背景を描いたドキュメンタリー映画「相馬看花 -第一部 奪われた土地の記憶-」の上映会が行われ、労働組合の仲間、一般市民の方々約120人が、感慨深い表情と共にスクリーンを見つめていました。
集会最後のアピールでは、「フクシマを忘れてはならない。あらゆる核はこの地球上には必要ない!」ことなどを参加者全員で確認しました。

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<釧根フォーラム>
釧根平和運動フォーラムは、3月15日に釧路市民文化会館において、「フクシマを忘れない!さようなら原発釧根集会」を開催し、約250名が参加しました。「いのちとくらしを守る釧路市民会議」と「脱原発ネット釧路」による実行委員会で開催。
集会では、「核廃棄物施設誘致に反対する道北連絡協議会」代表委員の鷲見悟さんを講師に迎え、「北海道から見た高レベル放射性廃棄物問題」と題して講演をおこないました。講演では幌延をはじめ日本全国で行われていた核廃棄物処理の研究の説明や、原子力村内での方針や対応の違い、原発関連予算の杜撰な運用など普段では知りえない興味深い話を聞くことができました。
講演後の質疑応答では自民党の資源・エネルギー戦略調査会で出された、根釧海岸地域が最も地層が安定し、最終処分場に適しているとの見解について、「そうさせないためにはどのような取り組みが必要か」という質問が出され、鷲見さんからは「現実的な根拠は乏しいが、地域名が出た以上は常に関心を持ち、幌延の二の舞にならないように関係する地域全体を巻き込んで運動をすすめる必要がある」と述べ、参加者は、北海道すべての自治体を最終処分場とさせない運動をすすめることを確認しました。
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